環境

「グリーンランドの氷が溶ける!」今夏「史上最高に暑くなるおそれ」NASAが警告

 米航空宇宙局(NASA)によると、4月の世界の気温が観測史上最高を記録した。北極圏のグリーンランドでは、島の8割以上を覆う氷床と雪が例年よりも早いペースで溶け始めており、一部の地域では地表の温度が平均より20℃近く上昇。東南アジアでもタイやインドで4月の平均気温を上回っていて、このまま推移すると今年の夏はラニーニャ現象の発生と相まって「史上最高の猛暑」となる可能性が出てきた。

 

 NASAによると先月の世界気温と海面水温は、4月の平均気温に比べて1℃以上高くなった。地球観測衛星による観測の結果、グリーンランドでは地表気温が2010年までの10年間の平均気温を大きく上回り、一部では20℃近く温かくなった。

 

 この結果について、米オハイオ州立大学の研究者は「米国とカナダの北部では、4月は例年より異常低温であったのに対し、グリーンランドには、高気圧が居座っていた」と分析したうえで、「北極圏の温暖化によって、今年の夏にはさらに広い範囲で氷床の融解が進むだろう」と指摘。

 

 一方、例年であればモンスーンが訪れる前の乾季にあたる東南アジアは熱波に襲われた。タイでは50近くの市や町で平均気温を上回り、4月28日には北部の国境沿いにあるメーホンソーンで44.6℃に達し、同国での最高気温を記録した。

 

 インドでも連日、平年より4〜5℃高い気温が続き、少なくとも300人が合併症で死亡したと報告され、同国西部では昼間に火を使う調理を禁止する指示が出された。インドでは昨年、熱波によって2500人以上が死亡しており、今年も高温少雨傾向が続くと、森林火災の増加や干ばつを引き起こすおそれがあると懸念される。

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