歴史

シーラカンスの新種 九州の博物館員が発見 2億3000万年前に生息

 福岡県北九州市の博物館とブラジルの大学の共同研究によって、インドネシアで見つかった約2億3000万年前のシーラカンスの化石が新種であることが判明した。

 

 この化石は、北九州市立いのちのたび博物館の薮本美孝学芸員が、城西大学の博物館で展示されていた化石が新種の可能性があると気づいて、リオデジャネイロ州立大学と共同研究をスタートしたもの。

 

 インドネシア東部、西ティモールの約2億3000万年前の地層から発掘された化石は、全長が推定23.4センチで、頭部にある背びれの筋がこれまで発見されたものより多かったことなどからワイテイア属の新種と特定した。

 

 薮本さんらは、化石を保管していた大石道夫東京大学名誉教授にちなんで、新種の学名を「ワイテイア オオイシイ」と名付けた。

 

 シーラカンスは、古生代に出現して世界中にさまざまな種類が分布していたが、約6500万年前の中生代白亜紀にほとんどの種が絶滅。1938年に南アフリカで生きているラティメリア属が見つかり、97年にはインドネシアのスラウェシ島近海で現生している別の種が発見された。化石と現生種の間で形態的にほとんど差が見られないことから、「生きた化石」と言われている。

 

 いのちのたび博物館は今回の発見について、「2億5200万年〜2億100万年前には、ワイテイア属のシーラカンスが世界中に分布していたことが裏付けられた」として、今月7日まで同博物館の1階無料スペースで公開するほか、そのあとは特別展「恐竜博2016」で9月4日まで公開するとしている。

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