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台風来ても「首都圏の水がめ」満たされず…利根川上流8ダム貯水率55%

 台風7号の接近に伴って、17日にかけて関東各地は激しい雨に見舞われたが、「首都圏の水がめ」と言われる利根川上流では「恵みの雨」とはならず、8つのダムの貯水量は55%と渇水状態が続いている。

 

 国土交通省関東地方整備局によると、東京、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木の1都5県に水を供給している利根川水系の8カ所のダムでは、17日午前0時現在の合計貯水率が55%(平年の69%)と低い状態だ。

 

 この冬は、利根川上流域の積雪が平年の六割程度と過去62年間の観測史上で最も少なく、暖冬の影響で雪解け時期が1カ月ほど早まったことと、5月に雨が少なかったため、ダムの貯水量の低下が激しく、一時は30%台まで落ち込んだ。

 

 国交省は6月に渇水対策本部を設置し、3年ぶりの取水制限を開始。現在も利根川や江戸川などでは10%、鬼怒川では20%の取水制限を続けて、貯水を続けてきた。

 

 しかし、7月末の梅雨明け以降、連日の猛暑で河川の水量が減少。8月上旬は水田の稲穂が出る「出穂期」にあたるため、農業用水が最も必要とされることから、関東地方整備局は今月10日、ダムからの補給を再開した。

 

 同整備局の利根川ダム統合管理事務所によると、現在の合計貯水量は2013年の渇水状況と近く、今後、天候次第ではさらに水の需要が増えることもあるため、節水への協力を呼びかけている。

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