宇宙

彗星爆発の劇的な瞬間 欧州の探査機ロゼッタがとらえた!

 地球から約5億キロ離れたチュリモフ・ゲラシメンコ彗星が爆発する瞬間を欧州宇宙機関(ESA)の無人探査機「ロゼッタ」がとらえた。

 

 ESAによると、爆発が起きたのは今年2月19日。大小二つの彗星がくっついた「アヒルのおもちゃ」のような形をしている彗星の大きい方から、ガスとチリが勢いよく噴出するのを、ロゼッタに搭載された広角カメラが撮影。

 

 爆発は2時間以上続き、太陽光並みに明るい紫外線が観測され、その間、彗星周囲を覆うガスの温度は30℃まで上昇。放出されたガスからは200個近くの微粒子の採集に成功したという。

 

 ESAの研究チームは「爆発は、ちょうど太陽光があたって影から現れた部分から始まっている。地表の熱変化によって地中の氷が温められて水蒸気爆発を起こし、地殻変動が起きている可能性もある」と指摘したうえで、「彗星の活動が活発化すれば、ロゼッタの観測期間を延長する可能性もある」と話している。

 

 ESAが2004年に打ち上げた彗星探査機ロゼッタは、10年かけて5億キロを旅し、2014年8月にチュリモフ・ゲラシメンコ彗星に到着。搭載していた着陸機「フィラエ」を投下したが、フィラエの着陸地点は太陽光が届かないくぼ地のため、発電ができなくなり休眠状態に入っている。

 

 ロゼッタの任務は昨年末で終了する予定だったが、9カ月間の延長が決定。任務終了の間際に、爆発が発生したことで、今後も観測は続くことになりそうだ。

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