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薬用石けん効果に“?” 健康リスクの指摘で米国で販売禁止 日本では…?

 抗菌・殺菌作用を持つとして「トリクロサン」や「トリクロカルバン」などの化学物質が含まれる薬用石けんには「殺菌効果があるとは言えず、健康への悪影響の可能性がある」として、米国の食品医薬品局(FDA)は、薬用石けんの販売を禁止する方針を発表した。この指摘を受けて、厚生労働省でも国内で販売されている製品の実態把握に向けて調査の動きが出てきた。

 

 米食品医薬品局は今月2日、19種類の殺菌成分を含有する抗菌せっけんなどの販売を来年9月までに禁止すると決めた。19成分のうち、液体石けんに使われているトリクロサンと、固形石けんのトリクロカルバンには、免疫系やホルモンなど健康への悪影響をもたらすリスクが指摘されていて、長期使用による安全性について、メーカー側が検証していないと警告されている。

 


 FDAの調査チームは、「抗菌石けんには、細菌の増殖を防ぐ効果があると考えられているが、普通の石けんと水でも十分であり、それ以上に優れた効果があることを裏付ける科学的根拠はない」としていて、「少なくとも60%以上のアルコールを含有していなければ、消毒効果はない」と説明している。


 販売停止までは1年間の猶予があるが、すでに米国内では、指摘された19成分を自社製品から除去する動きが出始めている。菅義偉官房長官は7日の会見で、「日本で販売されている製品の実態調査を実施し、厚労省の審議会で検討を進め、対策について速やかに結論を導きたい」と話している。

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