医療技術

ジェットコースターで結石が出る!? 米ディズニーランドでユニーク実験

 尿に含まれる成分が結晶化してできる尿路結石は、出すときに激痛を伴う病気だ。食生活の欧米化に伴って、働き盛りの男性に増えている病気だが、米国の研究チームがこのたび、「ジェットコースターに連続で乗ると、石が出る効果がある」というユニークな実験結果を発表した。

 

 腎臓で作られる尿路結石は、尿が通る場所によって、腎結石や尿管結石、膀胱結石などと名称が変わり、20代から40代の男性を中心に患者が増えている。

 

 1センチ以下の小さな石ならば、利尿剤で尿と一緒に出る場合もあるが、それ以上になると、体の外側から衝撃波を与えたり、尿道から内視鏡を入れて超音波で砕くなどの治療法が取られ、排出するときの痛みは七転八倒と言われるほど。

 

  米国整骨医協会が発行する学術誌によると、ミシガン州立大学や米ワシントン州の泌尿器科医の研究チームが、フロリダ州にあるディズニーランドで、ビッグサンダー・マウンテンに連続乗車する実験を行ったところ、腎臓結石が自然に排出される効果を確認した。

 

 研究チームは、ある患者が、ジェットコースターに三回連続で乗った後に結石が自然に出てきたという報告を受けて、この実験を思いついた。

 

 実験では、大(64.6立方ミリ)、中(13.5立方ミリ)、小(4.5立方ミリ)の異なるサイズの三つの結石を用意し、腎臓を立体的に再現した3D模型の中のさまざまな部分に配置し、リュックサックに入れた状態でコースターに乗るというもの。

 

 ビッグサンダー・マウンテンに連続して乗った結果、座席の位置によって石が出る確率が異なることに気づいた。例えば前部座席に座った場合、24回の乗車で4回しか排出されなかった(16%)が、後部座席では63%まで排出率が高まった。

 

 そこで後部座席に座って、石を腎臓内の上部、中部、底部に配置して調べたところ、中サイズの石ならば、上部で100%、中部55.6%、底部で40%の割合で排出されることが明らかになったという。

 

 ジェットコースターで、スリルを味わいたいなら前部座席だが、結石を出したいなら最後列がオススメのようだ。

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