原子力

評価会合「大飯原発に重大な問題なし」運転継続へ

 国内で唯一 稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県)について、原子力規制委員会の評価会合は20日、「新規制基準に照らして現状を評価した結果、直ちに安全上重大な問題が生じるものではないと判断する」との評価書案をほぼまとめた。この評価書が正式に承認されると3、4号機は9月までの運転継続が事実上 認められることになる。

 

 新規制基準では、地震や津波への対応が求められているが、同評価書では耐震・耐津波評価について、いずれも「安全上重大な問題があるものではない」との評価を下している。

 

 また施設の設計基準に関しても、直ちに安全上重大な問題が生じるものではないとしているものの、新規制基準に満たしていない点がいくつかあったと指摘、改善点などを指示している。

 

 さらに福島第一原発事故を踏まえて新規制基準に盛り込まれた重大事故(シビアアクシデント)対策については、当初、不十分な点がいくつか認められたが、評価の過程を通じて新たな対策が追加されたため、おおむね要求を満たすと判断している。

 

 同報告書では、評価作業に対する事業者の対応について、「関西電力からは作業に対する積極的な協力が得られた」としつつも、「一部において見られた、対策を小出しに提案して新規制基準を満たす最低線を探ろうとするかのような姿勢は、審査を効率的に進める上で障害になる」と苦言を呈している。

 

 同報告書は、月内にも正式に取りまとめ、原子力規制委員会に報告、同委で了承されれば、大飯原発3、4号機の運転継続が正式に可能となる。

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