医療技術

梅雨時がピーク レジオネラ菌 道路の水たまりにも

 一時期は超音波加湿器で感染すると話題になったレジオネラ症。通常は水中や土中にいるレジオネラ菌を吸入することによって発症。レジオネラ肺炎と呼ばれる劇症肺炎を引き起こすと死に至ることもあり、新生児では致死率33%に達する。

 

 レジオネラ症の感染例は毎年微増しており2012年は903件。発生のピークは梅雨時ということもあり、国立感染症研究所では21日、レジオネラ症の集団感染の実例などを紹介し、多様化する感染経路について注意を呼びかけている。

 

(1)日帰り温泉で集団発生


 2012年11月から12月にかけて埼玉県内の日帰り温泉で温泉客8人が感染。原湯を最長17日間も消毒していなかったことなどが発生の原因と見られる。

 

(2)東日本大震災の津波により発生

 

 東日本大震災でも8例のレジオネラ症が確認され、うち3例が死亡。致死率は37.5%に達している。4例は「津波に巻き込まれた」と証言しており、残る4例は「浸水建造物の清掃」や「がれき撤去などの作業」の際に感染したと見られる。

 

(3)アスファルト道路の水たまりから検出


 富山県では、2010年から2012年にかけて県内27カ所のアスファルト道路の水たまりを検査。そのうち40.3%からレジオネラ菌を検出した。

 

 この他、海外の事例では、歯科診療中に感染(イタリア)、病院玄関ロビーの水が流れ落ちる装飾から集団感染(米国)、小売店に展示した循環式浴槽により集団感染(英国)、などさまざまな感染パターンが報告されている。

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