IT

1テラバイトのデータ 日本〜LA間を1分弱で転送 世界最速記録を樹立

 情報通信研究機構は、一般的なブルーレイディスク40枚分に相当する1テラバイト(TB)のデータを、日本と米国間で1分以内に転送することに成功した。距離・転送速度ともに、これまでを大幅に上回る「世界最速記録」を樹立した。

  

 情報通信研究機構は先月、国立情報学研究所が開発した転送装置を使って、米国ソルトレイク・シティで開催された国際会議「SC16」の会場に設置された米国側のサーバーから、太平洋を超えて東京のサーバーに向けて大容量データを転送する実験を行った。

 

 その結果、米国から日本へ1TBのデータを転送するのにかかった時間は55〜58秒と1分足らずだった。これを1秒間に何ギガビットのデータを送れるかを意味する転送速度で表すと、140Gbps(ギガビット毎秒)前後になり、2015年の最速記録84Gbpsを大きく上回った。データ容量を10倍の10TBにしても、9分未満で転送が完了したという。

 

 1TBは1024Gバイトにあたり、一般的なDVD(4.7GB)なら200枚以上、スマートフォン(16GB)なら60台余り、地上波デジタル放送の動画に換算したら約120時間分という大容量だ。

 

 背景には、高速ネットワークの整備は日々進んでいるにもかかわらず、長距離通信時の転送速度がなかなか向上しない問題がある。素粒子物理学や核融合、天文学などに代表される最先端科学技術の分野では、巨大な実験装置を使って得られたビッグデータを、複数の国の研究機関がほぼ同時に分析し合うため、データ転送時間をどれだけ短縮できるかがカギだという。

 あなたにオススメの記事

 編集部からのオススメ記事