感染症

とうとう猫380匹が感染!鳥インフルH7N2ウイルス 獣医師も…

 日本を含め、欧州や北米など全世界的に高病原性鳥インフルエンザが猛威をふるうなか、米ニューヨーク市で保護された400匹近い猫が鳥インフルエンザに感染し、治療にあたっていた獣医師からもウイルスの陽性反応があった。同センターによると、米国で猫が鳥インフルエンザに感染した例は、これまで2件しか報告されていないという。

 

 現地メディアやニューヨーク市保健局によると、猫の鳥インフルエンザ感染が確認されたのは、動物管理センターで保護している猫386匹。

 

 昨年11月、マンハッタンの保護施設に収容されている2匹の猫が高熱を発し、鼻水、咳などの症状が現れて死亡。検査の結果、鳥インフルエンザH7N2ウイルスが検出されたことから、他の猫も調べたところ、この施設で保護中の45匹で陽性反応を確認。

 

 最新の調査では、マンハッタン支部を含むニューヨーク市全域で保護された386匹の猫がウイルスに感染していることが判明。さらに治療にあたっていた獣医師の一人からもウイルスの陽性反応があったという。

 

 ウイルス検査を担当したウィスコンシン大学マディソン校の研究者、サンドラ・ニューベリーさんは、「米国で猫がこのウイルスに感染した事例は、今回が初めての報告です」と述べている。H7N2型は、一般的にA型と呼ばれる低病原性インフルエンザウイルスだが、「低」病原性だからといって、軽視するのは早計。

 

 農林水産省によると、低病原性ウイルスは、高病原性ウイルスと同様に感染力が強いものの、臨床症状が現れないことが多いため、発見が遅れるケースもあり、海外ではウイルスが高病原性に変異した事例も報告されている。

 

 そのため、ニューヨーク市でも、ウイルスの遺伝型の特定が遅れ、当初はH3N2型だと疑われていたという。しかし、H3N2は犬も感染するのに、保護施設の犬に感染はみられなかったため、可能性は否定された。

 

 今回初めて猫が感染したことについて、ニューベリーさんは「ほとんどの猫はこのウイルスに対する免疫を持っていません」と指摘したうえで、センターで保護している500匹の猫を隔離措置し、ウイルスの拡散防止を進めている。

 

 一方、ヒトへの感染については、2002〜2003年にかけて養鶏農家のケースが報告されているが、これについてもヒトからヒトへの感染は確認されていないという。

 

▪️インフルエンザをはじめとする国内の感染症流行状況については、ハザードラボ「感染症マップ」をご覧ください。

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