医療技術

背中から脚が生えている寄生性双生児の赤ちゃん 分離手術に成功 米国

 妊娠した双子のうち、一人が成長できずにもう一人の胎児に宿ってしまう「寄生性双生児」の赤ちゃんの分離手術が米国で行われ、無事成功した。

 

 米イリノイ州のアドボカード・チルドレンズ・ホスピタルでは今月8日、10カ月の女の赤ちゃんの手術を行った。

 

 ドミニクと名付けられたこの赤ちゃんは、西アフリカ・コートジボワール生まれ。生まれたときから、首の後ろから肩にかけて、二本の脚が生えている「寄生性双生児」だ。

 

 同病院の小児神経外科医ジョン・ルージュ医師によると、寄生性双生児は、母親が妊娠中、子宮内に十分な血液が供給されないなどの理由で、双子の一人が十分に成長せず、片割れに寄生した形で生まれるもの。

 

 2010年に発表された研究論文によると、100万人に一人の確率でしか生まれない非常に珍しい症例で、外科手術で切り離さなければ、寄生された側も生命が危うくなるという。

 

 ドミニクちゃんの場合は、双子が脊柱にくっついていた場合、放置していれば、神経を圧迫して麻痺が起きたり、心臓や肺への負担が大きく、危険な状態だったという。

 

 外科医5人による6時間に及ぶ手術に耐えたドミニクちゃんは5日間の入院ののち、現在はシカゴの里親の元で暮らしており、いずれはコートジボワールに帰る予定だという。

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