宇宙

未知の小惑星 流星群にまぎれて地球衝突の危険性高まる チェコ

 毎年秋に出現するおうし座流星群に伴って、未知の小惑星が地球に衝突するリスクが高まっていると、チェコ科学アカデミーの天文学チームが6日発表した。

 

 おうし座流星群は、毎年9月から12月くらいまで活動する流星群で、母天体は太陽のまわりを約3.3年の周期で公転するエンケ彗星だ。

 

 彗星から放出される塵が地球上空の大気をかすめる際に燃え上がって、「火球」と呼ばれる明るい流星が見られる現象を調べていたチェコ科学アカデミーのチームは、144の流星を分析した結果、直径200〜300メートルの小惑星を二つ含む別の流れがあることを突き止めた。

 

 チェコ科学アカデミーは国際天文学誌『アストロノミー&アストロフィジックス』に論文を提出し、「流星群から枝分かれした流れには、直径数十メートルから数百以上の未知の小惑星が多数存在している可能性が高く、数年に一度のペースで地球に衝突する可能性が高い」と主張している。

 

 これらの小惑星は構造的に非常にもろく壊れやすいが、地球に落下した場合には、局地的もしくは大陸全体に及ぶ大災害を引き起こすおそれがあるという。

 

 よく知られるように、6600万年前にメキシコのユカタン半島に落ちた巨大隕石は、地球規模の環境変動を引き起こし、恐竜絶滅をまねいたとされる。最近の研究で、このとき落下した小惑星は直径10〜15キロ、衝突地点付近で起きた地震の規模はマグニチュード11以上で、高さ300メートルを超す津波が生じたと推定されている。

 

 チェコの天文学チームは、「地球に及ぼす潜在的な危険性を秘めている小惑星の実態解明には、引き続き詳細な観察が必要だ」と述べて、国際レベルでの流星観測の必要性を訴えている。

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