環境
カナダ 史上最悪の森林火災 茨城県1個分の森を焼失 犯人は…
2017年08月14日 15時45分
カナダ西部の太平洋側に位置するブリティッシュ・コロンビア州の山岳地では、今年4月以降、大規模な森林火災が続いており、これまでに茨城県の面積に近い5900平方キロメートル余りが焼失した。
同州森林火災局によると、森林火災は雪解けがまだ終わらない今年4月初旬から各地に飛び火していて、今月7日時点で900カ所、すでに茨城県1個分の面積に相当する5912.8平方キロメートルの山林が焼けた。
森林火災局のダニエル・ペラキス局長は、「カナダ史上、最悪の森林火災だ」として、大気中に飛散する汚染物質の濃度は、世界保健機関(WHO)が定めた安全基準の上限の70倍を上回る684.5マイクログラム/㎥に達したと述べている。
ブリティッシュ・コロンビア州は、南北にロッキー山脈が連なり、州面積の半分以上に森林地帯が広がる緑豊かな場所だが、ここ十年余りの間に、森の荒廃が急速に進んでいる。その背景には、地球温暖化とともに、キクイムシの大繁殖が考えられる。
日本にも300種類以上生息するキクイムシは、樹皮の下に巣穴を掘って木材をかじる害虫で、森林だけでなく家の壁や床、家具も侵食する。近年の大発生により、ブリティッシュ・コロンビア州では、州全体の11%以上の森林が枯死してしまったという。
立ち枯れた木は一度山火事が起こると燃え広がりやすく、現在も132カ所で火事が続いており、3600人以上の消防士が消火活動にあたっているが、一向に鎮火する気配がなく、州政府は緊急事態を発出している。
