生物

世界一怖いもの知らず!ラーテルVS巨大ニシキヘビの戦い 南アフリカ

 かつて奄美大島では「ハブとマングースの戦い」という見世物があったそうだが、南アフリカからは、「世界一怖いもの知らず」とギネス認定されたイタチの仲間ラーテルと、巨大ニシキヘビの壮絶な戦いが目撃された。

 

 この一連の写真撮影に成功したのは、米カリフォルニア州スタンフォード大学の神経生物学者、スーザン・マコーネルさん。南アフリカ北東部のクルーガー国立公園で撮影旅行中、キャンプ地の近くまで戻った際、ツアーガイドが木の根元に潜むラーテルの姿を見つけ、「ハニー・バッジャー(Honey Budger)ですよ!」と教えてくれた。

 

 英語で蜜アナグマという異名を持つラーテルはイタチ科の肉食動物だ。名前の通り、好物はハチミツだが、何にでも手を出して食おうとし、繁殖期になると自分の体よりも何倍も大きな人間やライオン、水牛にも向かって来ることがあるので、用心しなければならない相手なのだ。

 

 スーザンさんらが息を潜めて双眼鏡をのぞいていると、ラーテルは倒木の陰にいた2メートル以上はあろうかというニシキヘビと睨み合い、持ち上げた鎌首に向かってかじりついた。

 

 南アフリカのニシキヘビは、世界中のヘビの中でも最大規模になることで知られ、過去には体重90キロのものも見つかっている。ラーテルは、蜂の巣を奪われると思ったのか、お尻の臭腺から強烈な臭いの液体を噴射すると、さすがのニシキヘビも戦意を喪失。ラーテルが勝利をおさめた。

 

 ラーテルは、コブラなどの神経毒にも強い耐性があり、毒ヘビに噛まれて一時的に動けなくなっても数時間後には回復し、何事もなかったように活動を再開することから、かつてギネスブックに「世界一怖いもの知らず」と認定されたことがある。白い毛で覆われた背中の皮はライオンの鉤爪もものともせず、それゆえ南アフリカではラーテルにちなんだ戦車「ラーテル歩兵戦闘車(Ratel IFV)」を開発している。

 あなたにオススメの記事