火山

バヌアツ噴火 早くも住民帰還…「警戒レベル3なのに?」

 南太平洋のバヌアツでは、火山アオーバ島の全住民が近隣の島へ避難してから、まもなく1カ月を迎えようとするなか、同国政府は今月23日、早くも一部島民の帰島を決めた。火山の噴火警戒レベルは、今もなお「3」を維持し、小規模噴火が起こる可能性が残っている。

 

 アオーバ島では先月下旬以降、島の中央に位置する火口湖で爆発的な噴火が相次いで発生し、警戒レベルは4に引き上げられた。降り続く火山灰と火山ガスが危険だとして、同国政府は今月6日、全島民約1万1500人を近隣の島々に退避させた。

 

 避難完了から1週間が過ぎた今月14日、同国国家災害管理局は、火口から半径3キロ以外の区域では、噴火の影響が及ぶリスクは低くなったとして、警戒レベルを3に引き下げた。

 

 決定を受けて同国政府は今月23日、一部の島民の帰島を許可し、大量の荷物を抱えた第一陣を乗せた船が18日ぶりにアオーバ島の港に帰還した。しかし、この決定に疑問を抱く島民や火山学者も少なくなく、地元メディアの報道によると、近隣の島に土地を取得して移住の準備を進める自治体もあるという。

 

 アオーバ島では2005年11月にも爆発的噴火の発生で、住民が3カ月近く避難生活を余儀なくされた。今回の帰島は早かったが、事前に島内を訪れた防災当局によると、島に置いていかれた家畜やペットなどの影響で農地は荒らされており、ふだんどおりの生活や経済を立て直すのは時間がかかりそうだという。

 

■日本国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。

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