気象

米国を襲った爆弾低気圧「波を凍らせる」フロリダは28年ぶりの雪

 この年末年始、北米を襲った猛烈な大寒波について、米国の地球観測衛星がとらえた画像が公開された。猛烈に発達した爆弾低気圧の影響で、フロリダ州の州都タラハシーでは3日、28年ぶりに雪が降り、マサチューセッツ州のナンタケット島では波が凍りつき、サーファーが困惑した表情を浮かべた。

 

 米航空宇宙局(NASA)の地球観測所が、昨年12月26日から1月2日にかけての地上の平均気温を、過去10年間の平均気温と比較したところ、米国東部から中部にかけて平年よりも15℃以上低いことがわかった。一方で、アラスカでは比較的暖かく、州都アンカレッジでは、Tシャツ姿でスケートしたり、犬の散歩をする人の姿も見られたという。

 

 地球観測衛星が4日にとらえた画像を見ると、東海岸にはハリケーンのような嵐が襲い、南部フロリダ州から北部のメイン州にかけて暴風と大雪に見舞われたことがわかる。

 

 米海洋大気庁(NOAA)の気象学者ケイト・パーカー氏は、「グレイソン」と名付けられた冬の嵐の中心気圧が、3日から4日にかけての24時間で59ヘクトパスカル下がり、急速に「爆弾低気圧」に発達したと指摘している。

 

 米国では冬の間に大西洋沿岸を襲う温帯低気圧による嵐のことを、強い北東風を巻き込んで発達することから「ノーイースター(No’easter)」と呼んでいるが、今回はそれを上回る勢力で、中心気圧が24時間に24ヘクトパスカル以上低下する「ボンボジェネシス(Bombogenesis=爆弾)」となった。

 

 この影響で、マサチューセッツ州ではボストン近郊のナンタケット島沿岸で波が凍りついた。波頭の形をはっきりと残しながら、真っ白に凍りついたビーチを、サーファー写真家ジョナサン・ニマーフロ(Jonathan Nimerfroh)氏が撮影している。

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