外交

北朝鮮籍タンカー 公海上で「瀬取り」〜外務省が写真公開

 外務省は24日、北朝鮮籍のタンカーが東シナ海でドミニカ籍のタンカーに横付けし、石油製品などが入った物資を積み替える「瀬取り」を行なっていた疑いがあるとして、海上自衛隊が撮影した写真を公開した。日本政府は、国連安保理の北朝鮮制裁委員会に通報するとともに、より一層の制裁強化につながる措置を取るよう働きかけている。

 

 公表された写真は、今月20日未明、海自の「P-3C」哨戒機が東シナ海の公海上で、北朝鮮籍のタンカー「Rye Song Gang 1号」とドミニカ船籍のタンカー「Yuk Tung号」が横付けしながら、照明を点灯して、物資の積み替えと疑われる作業を行なっている最中をとらえたもの。

 

 北朝鮮籍の「Rye Song Gang 1号」は、昨年11月、米国の財務省が「瀬取り」に関与していたと指摘。この結果、国連安保理制裁委員会が禁制品の輸送に関わっていたとして同タンカーの加盟国への入港を禁止する対象に指定していた。

 

 同タンカーは船名を「Song Hae号」に偽装していることから、制裁逃れを図っている疑いがあるという。

 

 西村康稔官房副長官は25日の会見で、「北朝鮮に対する国際社会の制裁によって、石油製品を従来のルートで取引することが困難になっていることから、瀬取りによる取引を行なっている。こうした抜け穴的な行為を抑止すべく、海上保安庁や自衛隊による警戒監視活動を続けていく」と述べた。

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