火山

世界最大の間欠泉スチームボート 4年ぶりの噴出 米イエローストーンで異常事態(動画)

 約1年前から群発地震が続いていた米国のイエローストーン国立公園では、世界最大の間欠泉スチームボート・ガイザーが、4年ぶりに熱水の噴出を起こしているとして、『ワシントン・ポスト』をはじめとする大手メディアが大きく報じている。

 

 アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州にまたがるイエローストーンは、ご存知のように複数の間欠泉が存在することで人気の観光スポット。

 

 一般的に知られるのは、一定間隔で30メートルの高さに熱水を噴き上げるオールド・フェイスフル・ガイザーと、虹色の熱水泉グランド・プリズマティック・スプリングだが、なかでも相当運が良くなければ見られないという意味で、人気なのが世界最大のスチームボート・ガイザーだ。

 

 1911年から1961年までの50年間は、一切噴出しない休止期間があったスチームボート・ガイザーは、いつ噴き上がるか誰も予測がつかないが、いったん噴出すると、オールドフェイスフルを大きく上回って、高層ビルの20階以上に相当する90メートルまで熱水が到達することもあるという。

 

 めったに見られないはずの噴き上げが、今年3月15日、4月19日、4月27日と過去6週間で三回も相次いだことで、複数のメディアが「蒸気船(=steamboat)が目覚めた」と注目している。

 

 米地質調査所(USGS)の火山観測所(YVO)や国立公園局によると、スチームボート・ガイザーがあるノリス・ガイザー地区周辺は現在、冬の間の積雪がまだ溶けていないことから、公開休止期間中のため、誰も熱水に巻き込まれたものはいなかった。しかし、4月27日の三回目は今季最大で、約200〜400立方メートルの量の熱水が放出されたと推測されている。

 

 スチームボート・ガイザーは、2003年にも3月〜10月にかけて断続的に複数回の噴出があり、周辺の通路が使えなくなったという。火山学者のショーン・リチャード氏は、地下のマグマ活動が活発化し、地熱が高まることで、圧力が高まり、間欠泉の噴き上げを引き起こしている可能性があると見ている。

 

 スチームボートの南に位置するオールドフェイスフルは、予測が簡単で、国立公園局では噴出前にほとんど誤差なく警報を発令しているが、地下構造が異なるスチームボートではそれができないという。

 

 火山観測所のマイケル・ポーランド所長は「イエローストーンの最後の爆発から7万年が過ぎていますが、今回の活動が噴火につながる兆候は今のところありません」と話している。

 

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