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電光石火の早業!穴の中に潜む忍者アンコウが待ち伏せた相手とは…?(動画)

 うだるような猛暑続きで「マジメなニュースなんて結構!」という人に向けて、何にも考えずに楽しめる動画をプレゼント。米海洋大気庁(NOAA)の海洋探査船が、北大西洋の深海で忍者さながらの素早い攻撃シーンに遭遇した。

 

 この動画を撮影したのは、NOAAの海洋探査チーム、アンドレア・カトリーニ(Andrea Quattrini)さんと、ハーヴェイ・マッド・カレッジ(Harvey Mudd College)さん。

 

 米国南東部のノースカロライナ州からフロリダ州の沿岸一帯の沖合を無人探査機で調査中、ふてぶてしい面構えをした「ミッドシップマン・フィッシュ」と呼ばれるガマアンコウを発見。メキシコ湾やカリブ海にかけて北大西洋に生息するガマアンコウは、大きな頭と口がカエルに似ていることから、この名前がついた。

 

 ふだんから深さ100メートルほどの海底の砂やドロの中に潜んでいるガマアンコウだが、この日は体がすっぽり入る穴を掘って鼻先だけ出して周囲と擬態していたため、探査チームも最初はその存在に気づかなかった。

 

 

 その穴にゆっくりゆっくり近づく海のカタツムリに気を取られている間、抜き身の剣のように青々と光る体を持つハダカエソが身をくねらせながら接近。その瞬間、穴の中のガマアンコウが大きな口を開けてガブッ!同時に忍者の煙玉のように砂がモクモクと舞い上がった…。

 

 ようやく煙幕が晴れたかと思うと、穴の中にはどちらの姿もない。アレ?勝敗の行方は…?と思っていると、ようやく穴の縁までたどりついたカタツムリが落下。コメディのような絶妙なタイミングに、探査チームも思わず歓声をあげた。

 

「勝者は結局、最後まで傍観者だったイソメですね」と探査チーム。海釣りの生き餌として知られるイソメは、細長いミミズのような生き物で、この動画にも最初から最後まで穴の周囲に横たわり、2匹の魚の戦いを見物していた。

 

 ガマアンコウの餌食になったと思われるハダカエソは、日本では房総半島より南の亜熱帯から熱帯海域の深海に生息。体の表面にウロコが無いため、体全体が半透明なので「ハダカエソ」と呼ばれている。

 

 深さ1000メートルまでの深海に生息し、鋭い牙でエビや魚をエサにする。動画に登場する魚は表面が傷だらけだったことから、これまでにも幾多の戦いを勝ち抜いてきた歴戦の強者だと見られ、ガマアンコウとの戦いもどちらが勝っても不思議はなかったという。

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