感染症

エボラウイルスに新種発見!西アフリカのコウモリから検出

 西アフリカで2014年から2016年にかけて、2万8000人以上が感染し、1万1000人近くが死亡したエボラ出血熱に、新しいウイルス型が見つかったと米カリフォルニア大学の研究チームが発表した。

 

 エボラ出血熱は1976年にスーダンとコンゴ民主共和国(旧ザイール)で初めてその存在が確認されて以来、「ザイール型」「スーダン型」「ブンディブギョ型」「タイフォレスト型」「レストン型」という5つの亜種が発見されてきた。

 

 2014年3月に西アフリカのギニアで始まって以来、国境を接するシエラレオネ、リベリアに拡大した大流行の原因は「ザイール型」によるもので、患者の血液や体液と接触したり、遺体を清めた水や埋葬時に複数の人が一度に感染し、爆発的な流行を引き起こした。

 

 こうしたなか、世界的流行(パンデミック)を引き起こす可能性がある感染症の研究をしている米カリフォルニア大学デイビス校の病理学者トレーシー・ゴールドスタイン氏らの研究チームは今月27日、シエラレオネ北部のボンバリ地区に生息するオヒキコウモリに属する2種類から未知のウイルスを発見し、遺伝子解析の結果、10年ぶりに見つかったエボラウイルスの6番目の亜種だと発表した。

 

 ゴールドスタイン氏によると、これまでに6番目のエボラウイルスに感染した患者の報告はないが、ヒトの細胞に感染する可能性はあることから、ボンバリ地区の住民に対しては、コウモリとの接触を避けるよう指導を開始。

 

 エボラウイルスの中で、最も感染力が高いのはザイール型だが、一方で「レストン型」のように、ヒト以外の霊長類には感染するが、ヒトへの感染力は低い種類もあるため、今回発見した6番目のウイルスが、どの程度の感染力があるかどうかは引き続き研究を続ける必要があるとしている。

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