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鼻をガブッ!ワニ対子象の引っ張り合い 勝敗の行方は…?アフリカ(動画)

 地球上に現存する生物のなかで、噛む力が最も強いと言われるワニ。アフリカ南東部マラウィでは昨年春、まだ若い象が水辺でワニに鼻を噛まれ、引きずり込まれそうになる場面にひとりのサッカー選手が遭遇した!

 

 象の急所である長い鼻をめぐってゾ〜っとするような綱引きが繰り広げられたのは、マラウィ湖に近いリウォンデ国立公園。サッカー選手アレキサンダー・マカンガ(Alexander Makanga)さんはこの日、案内ガイド付きの船上ツアーに参加して、水辺からサバンナの見学を楽しんでいた。

 

 アレキサンダーさんらが乗ったボートがとめられた岸辺では、ちょうど右手の森の方からゾウの群れが登場。長い鼻を湖面に垂らして水を飲もうとした矢先に騒ぎが起きた。

 

 トランペットのように甲高い鳴き声が発せられた方を見ると、群れの先頭に立っていた年若い子象が後退しながら、鼻先をブンブンと振り回している。子象の体くらいあろうかという巨大なワニが鼻先に食らいついて、ガッチリ離れないのだ。

 

 子象が鼻を振り回すことで、ワニの黄緑色の腹が宙に舞った。素早い動きをとらえようと、アレキサンダーさんのカメラを持つ手も何度か上下に揺れ動いたが、そのとき、群れのなかの大きな象がずんずんと前に踏み出し、ワニがいる水面を踏み荒らし追い払った(ように見えた)。

 

 

 「ワニも振り飛ばされて多少は傷ついたかもしれませんが、子象が負った鼻のケガが心配です」とアレキサンダーさん。命に別状はないかもしれないが、野生動物の専門家によれば、アフリカでは水辺で襲われて鼻先がちぎれる象の事故が珍しくないという。

 

 象の鼻先には、人間の手のように上下から食べ物をつかむ「指状突起」という部分があり、鼻から水を吸い込んだ後に閉じてフタをする役目も果たしていることから、野生の象にとっては死活問題だ。

 

 

 フロリダ州立大学の古生物学者グレゴリー・エリクソン氏の2012年の研究によると、ワニの仲間が噛む力は現存する生物のなかでは地球上で最強と言われ、ティラノサウルスにも匹敵する可能性があるという。

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