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油性ペン「マッキー」に「開く」機能が合体!1本で二役をこなす ゼブラ初

 

 どこの家庭やオフィスにもある「マッキー」は、42年前にゼブラが生んだ油性マーカーだ。1世紀以上、「書く」にこだわって製品開発を続けてきた筆記具メーカーは今年、新たな機能を付加する挑戦に挑んだ。ネット通販全盛の時代に向けて、箱に貼ったガムテープをサッと「開け」、個人情報をキュキュッと「塗りつぶす」ことができる1本で二役をこなす製品だ。

 

 急激に伸びるネット通販やフリマアプリの影響で、段ボールの生産量も過去10年間で右肩上がりに伸びている。全国段ボール工業組合連合会によると、リーマンショック直後の2009年に126億2600万㎡まで落ちこんだ生産量は、2018年の予測では144億㎡に達すると予想されている(段ボール生産量はシート単位)

  

 筆記具メーカー、ゼブラが創業120年の歴史で初めて開発したのが、筆記具にカッター機能が備わった「マッキーワーク」だ。両端が太字と細字に分かれた元祖ハイマッキーのフタ部分に取り付けられた黄色いオープナーを、段ボールに貼られたガムテープに突き立てて手前に引くだけで、誰でも安全にフタが開けられる。

創業120年のゼブラ初の挑戦

 オープナーと言っても、金属のカッターの刃ではなく、耐久性にすぐれたプラスチック製だから、指を切ったり、箱の中身を傷つける心配はなく、カッターの持ち込みが禁止されている場所や子供でも安心して使用できる。

 

 また金属製の刃だと、糊がベタベタとくっついて汚れる場合があるが、マッキーワークは表面が滑りやすい「ポリアセタール樹脂(POM)」を使っているため、ベタつきもなく、たくさんの開封作業が必要な引っ越し現場などでもストレスなく使い続けられる。

 

 紙製のクラフトテープでも、布製の粘着テープでも使えるが、苦手なのは伸びやすいビニールテープ。インクは黒と赤の2色で価格は180円(税抜き)だ。すでに法人向け通販会社では先行販売を行っているが、これまでのところ大好評だという。

 

 ゼブラ広報の池田智雄さんによると、マッキーシリーズはすでに18種類。おなじみのハイマッキーや極細ペンに加えて、2000年以降は、建設現場などプロの声を受けた特殊な用途のファミリーが続々と増えている。

防災現場でも活躍するポテンシャル

 このうち、ハザードラボが注目したのは、被災地や避難所など防災シーンで活躍しそうなポテンシャル。防災用品には避難所などで自分の持ち物に記載するための筆記用具が必要だが、マッキーワークならカッターの役割もこなすので一石二鳥。

 

 筆者は東日本大震災のときに被災地に送るために全国から集めた2トントラック数台分の防寒具を男女やサイズ別に仕分けして箱詰めした経験があるのだが、あのときにこのペンがあれば、ずいぶん作業効率がはかどったはずだ。

 

 このほか、コンクリートや石、木材などの凸凹面や水濡れ面にも強い「マッキープロ特殊用途デラックス(DX)」は、倒壊の危険性が高いブロック塀などの注意喚起など屋外活動に応用できる特殊インクを使っているという。

 

 また、油性マーカーの代名詞マッキーにも、2015年には水拭きで消せる製品も登場した。カラーは全8色だから、収納ボックスの整理やラベリングはもちろん、窓ガラスをメッセージボード代わりにしたり、学園祭や卒業式、幼稚園などでデコレーションに使っても楽しそうだ。

 

 スマホやパソコンが普及して手書きする機会が減ろうとも、いざというときのメッセージを伝えるために筆記具は欠かせない。身近な存在でありすぎてつい忘れがちだけれど、常に進化しているのだ。

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