宇宙

似てる!砂嵐まっただなかの火星にマペット? NASA研究者が発見

 日本では、古代から月の表面でうさぎが餅つきをしている姿を思い描くように、地形や雲の形、壁のしみなどが人の顔や特定の物体に見えてしまう現象がある。米航空宇宙局(NASA)の研究チームは、火星探査機がとらえた火星の南極の画像を解析している最中、懐かしいキャラクターに遭遇したことが嬉しくて、思わず公式ツイッターで報告してしまった。

 

 このユニークな発見をしたのは、アリゾナ大学で火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」の高解像度カメラがとらえた地形写真を詳しく分析するチーム(HiRISE)。

 

 火星では現在、5月の終わりごろから始まった観測史上最大規模の砂嵐が惑星全体をのみこんで吹き荒れている最中で、太陽光発電ができなくなった無人探査車「オポチュニティ」とは2カ月以上通信が取れない状況だが、南極付近は砂嵐に覆われていない。

 

 研究チームは今月13日、南極軌道を周回中の探査機が上空247キロからとらえた高画質画像を拡大しながら観測を続けていたところ、『マペット・ショー』に登場する発明家ブンゼン・ハニーデュー博士の研究助手ビーカーを発見。

 

 

 日本では馴染み薄いが、同作品は、『セサミストリート』と同じジム・ヘンソン氏が制作した人気番組で、アーニーとバートの関係と同じように、博士が繰り広げる無茶な実験で、毎回電気ショックを受けるなどひどい目に遭うのがビーカーだ。

 

「地球で最も虐待されているマペット」として知られるビーカーを発見したNASAのチームは、「しばらく彼の姿を見なかったけれど、まさか、火星に逃げているとはね」とニヤリ。

 

 ちなみに冒頭で紹介した錯視は、専門用語で「パレイドリア現象」と名前がつけられている。ふだんは火山のクレーターや水の流れの痕跡を探すために目を皿のようにして画像解析を行っている研究者だが、こういったユニークな地形に出逢うと、思わず笑みがこぼれてしまうそうだ。

 あなたにオススメの記事