健康問題

点滴バッグに穴 中から消毒薬 投与前に発見 警察が捜査 下関市

 山口県下関市の「地域医療機能推進機構(JCHO)」下関医療センターは22日、使用予定の点滴バッグ2個に針で開けたと思われる穴が見つかり、うち1個から消毒薬として使われる界面活性剤が検出されたと発表した。山口県警は、何者かが故意に消毒薬を混入した疑いがあるとみて捜査を進めている。

 

 下関医療センターの山下智省院長によると、今月7日午前、同センター7階の病棟で、高カロリー輸液「エルネオパ」(100ml)2バックを入院患者に投与しようとした看護師が、点滴袋が液漏れしていることに気づいた。

 

 確認の結果、点滴バッグとカバーに鋭利な針状のもので開けたような穴を発見。別の点滴袋でも液漏れが見つかり、穴が開いていたという。

 

 通報を受けた警察が鑑定を行ったところ、今月17日、輸液バッグのうちの1個から、界面活性剤が検出された。界面活性剤は洗剤や化粧品、農薬などに多く使われる成分で、大量に投与すると人体へ影響があるが、現時点で点滴袋への混入量は不明だという。

 

 点滴袋はいずれもセンター内で調剤し、ナースステーション内の処置室に保管されていたが、保管庫は無施錠だったということで、警察が現在、器物損壊や威力業務妨害の容疑で捜査している。

 

 院長は「実際に投与されなかったとはいえ、消毒薬が混入されたという事態を重く受け止め、院内の検証や更なる再発防止策の検討を行っていく」と話している。

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