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今すぐ食べたい!非常食こそ「味」で選んでローリングストック

 9月1日は防災の日。95年前に起きた関東大震災から制定された記念日であることはご存知のとおりだが、近年、地震・津波をはじめ、台風や噴火、洪水などが相次ぐ日本では、1年に一度だけでなく、日常的に防災意識を高める必要がある。ハザードラボとしては今回、「非常食」を「非常時だけでなく、毎日でも食べたくなる」ように、「味」と「栄養」「手間」の3点から選んでみた。

 

 非常食を用意する際にありがちなのが「気づいたら賞味期限がとっくに過ぎて捨ててしまった」という失敗。どこの家庭でも必需品の水はペットボトルを箱買いしているケースが多いが、レトルト食品や缶詰などの加工品は好みもあるので、食べ慣れないものは避けて、ふだんから美味しく食べているものを選びたい。

 

 発災当日は食欲もあまり湧かず、とりあえず口に入れられるものをと、おろそかになりがちだが、何日間もそれでは健康面でも精神面でも保つわけがない。「非常時だから贅沢は言えない」と我慢するばかりではなく、生きる気力を生み出すために「心の栄養」が必要なのだ。

 

 そのために取り入れたいのは「ローリング(回転)ストック(備蓄)」という方法。日常の食品を多めに買って、ふだんから食べながら、買い足していくことで、無理なく新しい食品が備蓄される。選択基準は①常温保存ができる、②火がなくても食べられる、③糖分の摂取、④野菜不足の解消、⑤保存期間の5つ。

誰もが愛する国民食は今も進化中

■ボンカレーGRAN「太陽のはぐくみキーマカレー」(大塚食品)

 

 まずオススメしたいのは、日本人なら誰もが愛する国民食のカレー。防災用のカレーはいくつかあるけれど、動物性油脂を除いた商品が多いため、1食食べ終わるころには飽きてしまい、どうしても温めたくなるもの。今年、50周年を迎えたボンカレーのなかでもこの商品は日向夏の果汁が入っている爽やかな辛さで最後まで飽きることなく美味しく食べられるのが魅力。具材は国産野菜を使い、保存料や合成着色料は不使用だから安心。世界初のレトルトカレーは今もなお進化を続けているのだ。(写真上/税別350円)

 

 

■レトルトスープ 国産じゃがいものヴィシソワーズ(明治屋)

 

 サラダドレッシングで知られるピエトロが、冷たいままでも美味しく食べられるじゃがいものスープを開発。じゃがいもと玉ねぎの旨味が詰まった、口当たりがよく滑らかなスープは、子供も大好きな味。ピエトロのスープは、5種類の野菜やかぼちゃなど、さまざまな種類があるので、まとめ買いして揃えておきたい。(税別350円)

 

 

■フリーズドライ 三ツ星キッチン 枝豆とサーモンのクリームパスタ(アサヒグループ食品)

 

 お湯を注いでわずか60秒でレストランで食べるようなクリームソースが絡み合ったショートパスタ。枝豆の緑とサーモンのピンクは目にも鮮やかで、災害時にはとくに嬉しい。隠し味にレモン果汁が入っているので、濃厚なのに後味もスッキリ。1食150kcal以下なので、ダイエットが気になる女性なら、ふだんからオフィスの机にしのばせておいて、遅めの夕食にも楽しめるはず。(写真右/税別800円)

なんとたくあんが缶詰に!?血圧降下にも…

■たくあんの缶詰(道本食品)

 

 日本唯一の干したくあん専門メーカーが手がけた賞味期限が3年のたくあんの缶詰。宮崎県産の冬大根を天日干ししたたくあんは、災害時だけでなく、旅行や海外在住の日本人へのお土産にも大人気。漬物は塩分が心配という人にとっても嬉しいことに、宮崎大学の研究で宮崎県産の干したくあんは塩分含有量が約3%に抑えられており、機能性成分GABAによって血圧上昇を抑制できる効果があることも2017年12月に実証されている。食物繊維も豊富だ。(写真左/3缶セットで1000円/税込)

 

 

■茶碗蒸しの缶詰(こまち食品工業)

 

 業界初の茶碗蒸しを缶詰にすることに成功したこまち食品工業。あきたこまちと天然地下水で作った賞味期限5年の「こまちがゆ」(本体270円)も強力にプッシュしたいが、変わり種は業界初という茶碗蒸しの缶詰。比内地鶏のだしの風味を生かしたタイプと、帆立やエビが入った海鮮味の2種類があり、食欲がないときや体調がすぐれないときもツルンと食べやすい。もちろん温めなくても美味しく、3年保存可能だ。2015年には食のプロが集まるアジア最大級の食の展示会「FOODEX JAPAN」の「ご当地缶詰グランプリ」で、比内地鶏入りが金賞を受賞している。(各税別410円)

 

 

■マイサイズ 親子丼と蟹のあんかけ丼(大塚食品)

 

 避難所生活が長くなると、動くことが少なくなり、消費カロリーが低くなる場合がある。1食あたり100kcalと150kcalのマイサイズシリーズならば、食事量の調整も簡単だし、子供から高齢者まで食べやすきれる量だ。さらに、1食あたり塩分1gのシリーズや、たんぱく質10gがとれるシリーズ、糖質に配慮した機能性食品シリーズなど、機能に分かれた「いいね!プラスシリーズ」もあるので、自分にあった商品が選べるはず。(各5個セットで税込920円)

甘いものは心の栄養

■どこでもスイーツ缶(トーヨーフーズ)

 

 気持ちがくじけそうになる災害時だからこそ、甘いものが心の栄養になる。1箱6缶入りのシリーズは、チーズケーキ、抹茶チーズケーキ、ガトーショコラが各2個ずつ入っており、急な来客のときにも重宝すること間違いなし。賞味期限2年。(写真右/1缶税別300円)

 

 

■チョコえいようかん(井村屋)

 

 あずきバーでお馴染みの井村屋からは5年の長期保存できる羊羹「えいようかん」が出ているが、生チョコのように柔らかく食べられる「チョコえいようかん」もオススメ(こちらは賞味期限3年)。1本食べるだけで手軽に200kcalのエネルギー補給ができるうえ、ランニングやサイクリングなどでも片手で食べられる。パッケージにも工夫があり、点字やホログラム印刷、災害用伝言ダイヤルなどの情報が記載されているスグレモノ。カルシウムやブドウ糖もバッチリとれる。(55g5本組で税別600円)

 

 

 ここでご紹介したのはほんの一部。国は「最低3日〜1週間分」の食料の備蓄を推奨していることから、ふだんからさまざまなものを試して、それぞれのご家庭の食卓にあった「美味しい非常食」を見つけてほしい。

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