生物

グミ・スベスベ・骨なし…相模湾で発見された新種の名前がオモシロイ 正体は?

 神奈川県の相模湾は、140年の長期にわたって海洋生物の研究が行われてきた世界でも珍しい海だ。研究者のなかには昭和天皇も名を連ね、若いころに採集されたクモヒトデ「テヅルモヅル」が、新種として認められるなどの功績が残っている。東京大学の臨界実験所のグループはこのたび、新種を含む7種類のナマコを発見し、このうち4種類にユニークな名前がつけられた。

 

 新種を発見したのは、東大大学院附属臨界実験所(神奈川県三浦市)の幸塚久典技術専門職員と和歌山県立自然博物館学芸員の山名祐介さん。

 

 ふたりは三浦半島最南端に位置する三崎沖の水深100メートル前後の海底を底引き(ドレッジ)調査した結果、7種のナマコを発見。このうち4つが新種だった。

 

 世界に約1500種、日本には200種類ほど生息すると考えられているナマコは、さまざまな色や形をしているが、中華料理の高級食材や酢の物として食べられるのはマナマコで、毒性があって食べられないものもあるので要注意。

 

 海のものなら果敢に食べる日本人だが、意外にもこれまで沖合のナマコの研究は進んでいなかった。というのも、「樹手目」といって、枝分かれした木のような触手を持っている種類のナマコは、敵の攻撃を受けると触手や内蔵を切り取って逃げるという特性を持っているため、捕獲が難しいからだ。

 

 しかし、今回三浦半島の沖で採集された7種類のなかには、樹手目に分類されるグミモドキ科やキンコ科も含まれており、研究の進展が期待される。

 

 研究グループは発見した新種にユニークな名前をつけた。黄色い見た目から「キイログミモドキ(B)」、発見場所を取り入れた「ミサキグミモドキ(C)」のほか、グンニャリした紫色には「ムラサキホネナシナマコ(D)」、表面がツルッとしたものには「スベスベゴカクナマコ(F)」の名前が与えられている。

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