感染症

東京・千葉…首都圏で風疹患者が急増「30〜50代男性」のワクチン未接種世代

 東京や千葉県を中心に、関東地方では今年に入ってから風疹の感染が急増しており、今月22日の時点で、患者の数は過去3年間の年間患者数を上回る184人にのぼっている。患者の多くはワクチン接種の機会が少なかった30〜50代の男性が占めており、厚生労働省は、全国的な流行拡大の可能性を懸念している。

 

 国立感染症研究所によると、今年に入ってから今月22日までに全国で報告された風疹患者数は184人。7月中旬ごろまでは1週間あたり0〜7人程度の数で推移していたが、7月23日以降、飛躍的に増加した。

首都圏に集中する患者

 

 地域別に見ると、千葉県62人、東京都47人が最も多く、埼玉県の11人、神奈川県9人を合わせると全体の7割が首都圏に集中している。

 

 患者の93%にあたる172人が成人で、このうち男性143人、女性41人と、男性が女性の3.5倍近く多い。年齢別では、特に30〜40代の男性に多く(64%)、女性は20代が多い(47%)。いずれも予防接種を受けたことがないか、接種歴が不明だと答えた人ばかりだ。

 

 風疹は発熱、発疹、リンパ腺が腫れるなどの症状が特徴で、感染しても症状が現れない場合もあれば、深刻な合併症の併発などさまざまで、臨床症状だけで風疹と診断することは難しい。

ワクチン未接種世代の男性が大半

 1990年代前半まで日本では、5〜6年毎に全国的に大規模な流行を繰り返し、2004年には推計約4万人が感染。かつては中学生の女子のみが定期予防接種の対象とされていたが、2006年度からは男女ともに1歳児と小学校入学前の6歳児が2回の定期接種の対象になってから、大規模な流行はなくなったが、それでも2013年には1万4000人を超える患者が報告された。

 

 今回、感染が報告された30〜50代の男性は、ワクチン接種の機会が少なかった年代にあたり、風疹にかかったことがない人は免疫抗体がない人が多いと見られている。

 

 しかし、妊娠20週目ごろまでの妊婦が感染すると、目や耳、心臓に障害を持つ先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれる可能性もあることから、厚労省は、妊婦への感染を防止するうえでも、パートナーや同居家族がいる男性は予防接種を受けてほしいと呼びかけている。

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