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空飛ぶ魚が数千匹! 飛行機から湖にダイブ 奇跡の生存率 米国(動画)

 「栽培漁業」をご存知だろうか?漁業国・日本では、稚魚を育て、川や海に放流することで、生態系を維持し、漁業を促進させるために、さまざまな種類の魚介類を育成し、自然に戻すことを進めており、子供が環境教育の一環として稚魚の放流に参加する学校もある。ところが、米国では飛行機で運んだ稚魚を、上空から一気にダイブさせるというのだから、相当ワイルドだ!

 

 このビデオが公開されたのは今年8月。ユタ州内での狩猟や漁業の管理を行っている野生動物資源部局(DNR)によると、同州では1956年以来、飛行機による稚魚の放流を実施しており、今年も8月21日、山岳地帯にある湖の上空を飛ぶ小型機から、数千匹に及ぶカワマスとキタカワヒメマスの稚魚を放り出した。

 

 

 稚魚の体長は、2.5センチからせいぜい7.6センチ。高くそびえるポプラや糸杉のこずえをはるかに上回る上空を旋回しながら、湖面に叩きつけられるダイブは乱暴に見えるが、DNRのマネージャー、フィル・タトル(Phil Tuttle)さんによると、95%の確率で生き残るという。

 

 海抜3600メートル以上の山々がそびえるワサッチ山脈と、不毛な砂漠地帯にかこまれたユタ州は、州都ソルトレイクシティに州内の8割の人口が集中する自然豊かな地域。その山奥にあるたくさんの湖は、いずれも幹線道路から遠くはなれているため、陸路で稚魚を輸送するのは時間がかかり、魚にかかるストレスが多いことから、ユタ州では60年以上前から空中放流という方法を採用しているという。

 

 放たれる養殖魚は、野生種に対する影響を抑えるために、病原菌がいない“滅菌魚”と呼ばれる稚魚だけを放している。湖はひとつだけでなく、毎年200以上に放流しており、「Fish Fall」を楽しみにしている人たちがたくさんいるそうだ。

 

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