生物

体が小さいオス「浮気されやすい!」東大が海鳥を親子鑑定 主犯はメスだった!

「おしどり夫婦」という言葉があるように、鳥には一夫一婦制の強い絆で結ばれている種類がいると考えられている。しかし東京大学のグループが、夫婦で協力して子育てを行う海鳥で、ヒナの実の父親と育ての父親が異なる「浮気」がひんぱんに起きていることを突き止めた。浮気されやすいオスは、他のオスに比べてくちばしと羽根の長さが短い傾向があるという。

 

 ショッキングな調査結果を発表したのは、東大大気海洋研究所の佐藤克文教授と、大学院生の坂尾美帆さんらのグループ。

 

 従来、鳥類のなかでもペアが協力して子供にエサを与える海鳥では、「浮気」はほとんどないと考えられてきた。しかし、研究グループが、2014年から2016年にかけてオオミズナギドリの親鳥338羽とヒナ199羽からDNAを集めて親子鑑定を行った結果、ヒナの15%にあたる17羽が、育ての父親と実の父親が違っていて、浮気が起きてきたことが明らかになった。

 

 また浮気されていたオスと、浮気されずに子供を残せたオスを比較すると、前者のほうが、くちばしと羽根の長さが短いことも判明。実際に、オオミズナギドリのメスがオスによる強制的な交尾を拒否する現場も目撃されたという。

 

 研究グループによると、「浮気」する鳥類の存在はこれまでにも確認されてきたが、オスとメスのどちらが主導しているかはよくわかっていなかった。しかし、今回の調査によって強い絆で結ばれていると考えられてきた海鳥でも、実は高い割合で浮気している事実が明らかになり、主導していたのはメスである可能性が高まったという。

 

 佐藤教授は「今後はメスがどうやって浮気相手を選んでいるのか、なぜオオミズナギドリは他の海鳥に比べて浮気率が高いのかを明らかにしていきたい」と話している。

 

 海鳥の浮気調査は、国際的な鳥類学誌『Journal of Ornithology』に掲載された。

 あなたにオススメの記事