火山

雪原に迫る赤い溶岩流!アラスカ・ベニアミノフ火山が噴火(動画)

 アラスカ半島最高峰のベニアミノフ山では、今月に入ってから活発な火山性地震が相次ぎ、山頂火口から溶岩流が流れ続けている。米地質調査所(USGS)アラスカ火山観測所(AVO)は、爆発的噴火が起きる可能性があるとして、24時間体制で動向を監視している。

 

 標高2507メートルのベニアミノフ火山は、山頂に約3700年前の爆発的噴火でできた巨大なカルデラを持ち、内部は厚い氷河で覆われている。カルデラ内には、円錐形の溶岩ドームがそびえ、火口からは断続的に水蒸気や噴煙が吐き出されている。

 

 このカルデラを作った紀元前1750年ごろの火山活動は、1991年のフィリピンのピナツボ山噴火に匹敵する「火山爆発指数6」のウルトラプリニー式(破局)噴火だったと考えられている。記録が残っている1830年以降も、少なくとも13回の噴火活動が観測されており、2013年6月の噴火では噴煙が4600メートル上空まで到達。マグマを噴き上げるストロンボリ式噴火が相次いだ。

 

 このときも活発な溶岩流出が続いたが、火山活動は4カ月ほどで終息、白い雪原が噴煙で墨色に染まった。爆発的噴火でカルデラが崩壊した場合、氷河が溶けて大規模な洪水を引き起こすおそれがあるとして常時監視対象になっている。

 

 今月4日に始まった火山活動は監視カメラによって噴煙がとらえられた。その後、山頂カルデラ内の地表の熱が高まり、9日には溶岩流が約800メートルにわたって流れ出しているのが確認されている。(動画は9月13日公開)

 

 

 AVOは「地球観測衛星の赤外線熱観測装置が、地熱の高まりを観測していることから、火山活動は今後しばらく続く」として、航空機用カラーコードを危険度が2番目に高いオレンジに引き上げて、火山灰への警戒を呼びかけている。

 

■国内火山の最新情報は、ハザードラボ「火山マップ」で更新しています。

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