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欲しい!紫外線で光る新種の石「ユーパーライト」五大湖で発見(動画)

 米国とカナダの国境に位置する五大湖のひとつ、スペリオル湖の岸辺で紫色に輝く鉱石が見つかった。発見者は見つかった場所から「ユーパーライト(Yooperlites)」と名前をつけた。

 

 この不思議な石を見つけたのはミシガン州に住む43歳の宝石・鉱物商エリック・リンタマキさん。2017年夏、スペリオル湖とミシガン湖にはさまれた上部(アッパー)半島の岸辺を散策中に10セント硬貨サイズの発光する石3つに出くわした。

 

 自宅のパソコンで検索しても石の正体は皆目検討もつかず、知り合いの鉱物の研究者に尋ねてみても一向に埒(らち)が明かない。そこで、昨年12月にミシガン工科大学とカナダのサスカチュワン大学の地質学者に分析を依頼した結果、蛍光ソーダライト(方ソーダ石)の含有率が高い新種の「閃長(せんちょう)岩」だと判明。

 

 

 閃長岩は、火山岩の一種だが、ラピスラズリと同じソーダライトという物質を含むことで、ブラックライトや紫外線を照射すると紫色の石がオレンジ色に発光するようになる。

 

 ミシガン州の土壌には本来存在しない鉱石だが、分析した大学の研究チームによると、北米大陸が分裂を始めた約11〜12億年前に、大陸中央部で分離活動が起きて地溝帯が出現。この一部が現在のスペリオル湖北部(カナダ側)にあたり、氷河期の終わりに溶けた氷河によって南岸に運ばれた可能性が高いという。

 

 

 発見者のリンタマキさんは、新たなビジネスチャンスとして「発光石ツアー」の企画を立ち上げた。5月中旬から雪が降るまでの10月末にかけて、光の波長が365ナノメートルの紫外線を照射できるUVランプを片手に宝探しをするというもの。ツアーに参加はできないけれど「インテリアにぜひ欲しい」という人には、球体に加工したものを通販するサイトもできたそうだ。

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