宇宙

休眠続ける火星探査車「見つけた!」内部システムに問題も…NASA

 米航空宇宙局(NASA)は25日、観測史上最大規模の砂嵐が3カ月間にわたって続いていた火星で、休眠状態を続けている探査車「オポチュニティ」を発見したと発表した。

 

 2004年以来、今年で15年目を迎えた火星探査車オポチュニティは、今年5月末から始まった砂嵐によって、太陽光発電ができず、ほとんどの機能が休眠状態に陥り、100日以上通信が途絶えた状態だ。

 

 米カリフォルニア州にあるNASAのジェット水深研究所(JPL)では、この間、探査車が目覚めるようコマンドを送り続ける一方、大気中の微粒子濃度を調べて、地表に届く太陽光の量「タウ・レベル」の計測を継続。砂嵐が最もひどかった間は、タウレベルの数値が10を上回っていたが、今月20日には、約1.3まで低下したという。

 

 火星を上空から探査している探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)」が搭載する高解像度カメラHiRiseが、高度267キロからとらえた観測データを解析した結果、だいぶ薄まった砂嵐のなかに、オポチュニティの機体を発見。

 

 プロジェクトマネージャーのスティーブ・リーによると、これまでの解析で、オポチュニティの内部システムに、地球へのデータ送信を阻む何らかのトラブルが発生している可能性が高く、原因はハード面なのかソフト面なのかはわからないが、それ以外の機能は正常であることから、解決できるチャンスがあるという。

 

 オポチュニティは火星に到着してから半年後にも、メインコンピューターの障害とソフトウェアのバグ(エラー)が組み合わさったトラブルを経験しており、このとき研究チームは、レコードのA面からB面にひっくり返すように、探査車のコンピューターをバックアップコンピューターに交換してしのいだ。

 

 ソフトウェアのバグを改修した後も、バックアップコンピューターを使い続けていることから、元のメインコンピューターにはまだメモリが十分残っているため、今回のトラブルにも対処できるだろうと自信をうかがわせている。

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