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ハクション!珍しい白鹿がクシャミする瞬間 19歳の大学生が激写 英国

 英国中部で先月26日、800年の歴史がある鹿の公園で、全身が真っ白い体毛に覆われた鹿が見つかった。体毛のメラニン色素が生成されなくなる遺伝子を持った珍しい鹿が、19歳のアマチュア写真家の前で盛大にクシャミを放ったという。

 

 ユニークな一瞬の撮影に成功したのは、米国ニューヨーク出身の大学生、オーバン・バンシー(Oban van Shie)さん(19歳)。バイクでレスターシャー州の田舎道に出かけた先月26日、野生の鹿がたくさんいることで知られるブラッドゲート公園に立ち寄った。

 

 オーバンさんはその日、4年ほど前に購入した「キヤノンEOS750D」に、両親から貰った20年物の75〜300ミリレンズを装着した一眼レフカメラを首から下げていたが、黄金色の草原のなかで、ひときわ目を引く1頭の存在に気づいた。

 

 「これは珍しい!」勢い込んでレンズを向けた途端、白鹿は急に表情をゆがめたかと思うと、次の瞬間、大きなクシャミをぶちかました!

 

 奇跡の一枚を画像投稿サイトに掲載すると、「mildly interesting(けっこうオモシロイ)」という評価が9万近く集まった。なかには「鹿を怖がらせたのではないか?」という声もあったそうだが、十分に離れた場所から望遠レンズで撮影したものだし、そんな距離からでもクシャミとわかるくらい大音量だったという。

 

 カラスやヘビなどといった本来は色があるのに、白い姿で生まれた生きものを「アルビノ」と表現するが、専門家によれば、オーバンさんが目撃したのは、「白変種(リューシスティック)」という別の遺伝形質。前者は、先天的にメラニンが欠乏しているため、瞳の色もグレーや赤など色素が薄いが、白変種は体毛のメラニンが生成されなくなる劣性遺伝であることから、瞳は通常の色をしている。

 

 白変種がどのくらいの確率で出現するかについて正確な研究はないが、ある自然保護団体はかつて白変種の鹿は世界中で1%近く存在すると報告している。さらに2006年に発表された別の研究では、アレルギー症状がない人は1日平均1.1回のクシャミをするという。

 

 仮にその数字を鹿に当てはめて計算してみたら、オーバンさんが白い鹿に出会って、クシャミの瞬間をとらえられたのは、実に800万分の1の計算になるというから、文字通り「千載一遇(千年に一度のめぐりあい)」のチャンスだったわけだ。

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