宇宙

皮も美味しいシャインマスカット 被災地からISSへ!宇宙飛行士が感激(動画)

 先月28日に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした国産補給機「こうのとり」が、岡山のぶどうや北海道の玉ねぎなどを運んでいたことが明らかになった。西日本豪雨や胆振東部地震があったばかりの被災地から宇宙へ向けて、新鮮な香りが届いた!

 

 「こうのとり7号機」が宇宙へ飛び立ったのは先月23日。その4日後に宇宙ステーションに到着し、ドッキングを完了したのは28日未明だ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、こうのとりが運んだ約6トンの補給物資には、リチウムイオンバッテリーや各種実験器具などのほか、さまざまな生鮮食品が搭載されている。

 

 農林水産省の選定委員会が全国都道府県から集められた124食品のうち、今回選ばれたのは、北海道の玉ねぎや宮城県産のパプリカといった野菜のほか、岡山県のシャインマスカット、愛媛県と佐賀県の温州みかんが、ひとつひとつ緩衝材にくるまれたうえ、密閉容器に入れられて宇宙に運ばれた。

 

 このうちパプリカとシャインマスカットは今回が初めてで、ほかの食品はこうのとり6号機に続いて2回目だ。半年近く密閉された宇宙ステーション内で活動する宇宙飛行士たちにとって、果物や野菜といった生鮮食品は、加工済みの宇宙食に比べて味わう喜びもひとしお。ステーション内では数年前からレタスや花などを人工栽培する実験が進んでいるが、地球の豊かな環境で育てられた植物の味は格別だ。

 

 

 今回初めてISSでの長期滞在に挑戦中のセリーナ・オナン・チャンセラー飛行士は、日本実験棟「きぼう」から「私たち宇宙飛行士の健康や気分を良くしてくれるだけでなく、幸せを感じさせてくれます」とお礼のメッセージを送ってきた。

 

 さらに、西日本豪雨で洪水被害にあった岡山県や、北海道胆振東部地震の被災地に向けて「皆さま全員のご無事と健康を祈ります。どうか早く復興されるよう心から願っています。私たちを元気づけるために、本当にアリガトウ(ARIGATO)」と日本語で話し、シャインマスカットを頬張った。

 

 ちなみにその日の夜の献立はトルティーヤをバンズ代わりに使ったチーズバーガー・パーティ。私たち日本人にはあまり馴染みがないが、宇宙飛行士たちは玉ねぎやパプリカを生のまま丸ごとガブリとかじっていた。

 

 宇宙ステーションに運ばれる生鮮食品は、22℃の常温で4週間以上保存できたり、除菌後の菌の数が一定数を超えないこと、種が無く、果汁の飛び散りやアレルギーの心配がないことなど、さまざまな厳しい条件が課せられ、保存試験をクリアしたものだけが選ばれるという狭き門なのだ。

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