火山

インド洋唯一の火山バレン島が噴火 人工衛星がとらえる!

 

 インド洋の北東部に浮かぶ火山島バレン島が噴火した。巨大なカルデラの中央にそびえ、草木も少ないことから「不毛の島」と呼ばれる南アジアで唯一の火山だ。

 

 バレン島は、マレー半島とアンダマン-ニコバル諸島の間にはさまれたアンダマン海に位置するインド領の無人島だ。直径3キロあまりの島の周囲はカルデラを囲む外輪山になっていて、中央には火口から放出された噴出物が円錐状に積もった標高354メートルのスコリア丘がそびえる。

 

 歴史上、最初に記録された噴火は18世紀にさかのぼるが、それ以来、10回以上の火山活動が確認されている。1991年には、爆発の勢いで中央のスコリア丘が吹っ飛び、標高が一気に225メートルに縮まった。このときの活動は半年近く続き、島の西海岸では流出した溶岩流が海に流れ落ちた。

 

 今回の噴火は、欧州の地球観測衛星センチネル-2が先月末に火口内の高温域を確認。火口の南側と北西側で溶岩流が観測されている。インド西部マハラシュトラ州プネーに住む大学生ヴァイナリー・ディシット(Vinary Dixit)さんは今月6日、バレン島への登山を敢行し、火口から噴き上げるマグマや黒い噴煙の撮影に成功した。

 

 ディシットさんがSNSに投稿した写真を見ると、わずかな植生が岩肌にはりついているのが確認できるものの、山頂周辺は大量の火山灰や噴石に覆われていて一面のグレーの世界だ。1991年の火山活動が終息した2年後に生態系調査を行ったインド地質調査所によると、それまで16種類していた鳥類は3分の1近く減っていたというから、文字通り「不毛の島」だ。

 

 バレン島は2005〜07年にも噴火しているが、研究者の間では2004年のスマトラ島沖地震との関連性を指摘する者もいるという。

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