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病院からかかってきた15回の無言電話…意外な犯人の正体 ハワイ

 米ハワイ島にはアザラシを専門に診るちょっぴり変わった動物病院がある。今月4日、この動物病院から外出中の獣医の携帯電話に9回の緊急コールがかかってきた。いずれも不気味な沈黙が続く無言電話だったという。

 

 ハワイ島西部コナの海洋哺乳動物センターでは、2014年の設立以来、病気やケガをしたモンクアザラシを中心に海洋哺乳類を専門に治療しており、これまでに1600頭以上を自然に還した実績を誇る。ここで働くクレア・シメオネ(Claire Simeone)医師は今月4日、昼食のために外出したところ、わずか15分間に9回もの無言電話を受けた。

 

 着信の通知があるたびに携帯電話に飛びついたが、毎回スピーカーからは不気味な静けさしか聞こえない。「看病中のアザラシの容態が急変したのだろうか?」「事故が起きたのだろうか?」…はやる気持ちを胸に、急いで職場に駆けつけたが、病院内は特に変わったところもなく、昼下がりののんびりした雰囲気に満ちていた。

 

 「私を呼び出しませんでしたか?何度も電話を貰ったんだけど……」スタッフや飼育員に尋ねてみたが、誰も心当たりがない。とうとう電話会社に通話記録を調べてもらって、特定の電話回線から15回の発信記録があったことを突き止めた。

 

 

 その電話回線をたどってひとつひとつの部屋を家宅捜索した結果、電話機のタッチスクリーンパネルにはりついている1匹のヤモリを発見。無言電話の犯人を特定した。事の顛末を「ハワイアン・テレコム」に報告したところ、おもしろがった電話会社が公式のSNSで「ハロー、ヤモリです。職場に新しい同僚を雇ったんだってね。何か困ったことがあれば、いつでも手伝うからさ!」とツイート。これがきっかけで事件はあっという間に広まった。

 

 「私たちはヤモリを職場で雇うことにしました。今度また無言電話がかかってきても、それは彼なりのテレマーケティングなので決して気を悪くしないでくださいね」とクレア医師は語る。

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