宇宙

日本初の水星探査機「みお」いよいよ20日打ち上げへ!(動画)

 あす20日、日本初の水星探査機「みお」が欧州の探査機とともにフランスのアリアン5型ロケットで打ち上げを迎える。太陽に最も近い惑星である水星は、強い太陽光や灼熱環境のために探査が難しく、多くの謎に包まれている。構想から21年、謎解明を目指して7年がかりの宇宙の旅が始まる。

 

 水星は、紀元前から知られた惑星だが、地球の10倍にもなる灼熱環境や軌道投入の難しさから、これまでに水星を探査したのは、米航空宇宙局(NASA)が1973年に打ち上げたマリナー10号と、同じく2015年に引退したメッセンジャーの2機のみ。

 

 太陽系のうち、岩石や金属で構成される地球型惑星は、火星、金星、水星と4つあるのに、固有の磁場を持つ惑星は地球と水星だけだが、米国の探査では、十分な観測データは得られなかった

構想21年の国際プロジェクト

 そこで、日本と欧州宇宙機関(ESA)は、水星の磁場や磁気圏、内部や表層を多角的・総合的に観測するために国際水星探査計画「ベピコロンボ(BepiColombo)」に共同で挑む初の大型国際プロジェクトだ。

 

 1997年の構想開始から21年がかりで開発された「みお」は、直径1.8メートルの円に内接する八角柱型で、高さは2.4メートル、総重量は280キロ。先月、オランダでESAが開発した水星の表面を調査する探査機「MPO」と結合し、燃料を充填したのち、打ち上げ場がある南米北部のフランス領ギアナの宇宙センターに輸送された。(動画は水星までの旅:ESA)

 

 

7年間の長旅へGO

 JAXAによると、日本時間20日午前10時45分の打ち上げ後、「みお」と「MPO」は合体したまま、地球や金星、水星のまわりでスイングバイを繰り返し、2025年12月に水星周回軌道に到着。その後、ふたつの探査機は分離して異なる軌道を回りながら、約1年間の探査を続ける。

 

 水星は月よりはやや大きな直径4879キロの惑星で、公転周期は88日。クレーターがあり、見た目は月にそっくりだが、昼の表面温度は約430℃、夜は氷点下170℃になるとされ、寒暖差が大きい過酷な環境で知られる。「みお」は光を跳ね返す特殊なガラス製の鏡で覆われており、搭載機器との間には断熱材を張りめぐらしている。

太陽に一番近い惑星の謎に迫る!

 

 また内部には半径の4分の3を占める巨大な中心核があると考えられており、日欧ふたつの探査機が内部と表層を同時に探査することで、太陽に一番近い惑星がどのように誕生したのか、その謎の解明に迫れることができると期待されている。

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