感染症

アフリカ豚コレラ 中国からのソーセージで陽性 旅行客持ち込む 新千歳空港

 今月1日、中国・北京から北海道の新千歳空港に到着した外国人旅行客の荷物に入っていた豚肉のソーセージから、日本では感染が報告されていない「アフリカ豚コレラ」のウイルスが検出されたと農林水産省が発表した。

 

 ブタやイノシシが感染する「豚コレラ」は、強い伝染力と高い致死率が特徴で、日本では家畜伝染病に指定されている。今年9月、岐阜県岐阜市の養豚場で国内では26年ぶりに発生が確認されて以来、周辺地域では野生のイノシシ32頭の感染が報告されている。

 

 アフリカ豚コレラは、従来の豚コレラより危険度が高く、死亡率はほぼ100%。今年8月、中国で発生が確認されて以来、農水省ではウイルスの侵入に対する厳重な警戒を続けてきた。

 

 発表によると、アフリカ豚コレラのウイルスは、今月1日に新千歳空港に到着した旅行客の荷物から、法律で持ち込みが禁じられているソーセージ1.5キロが見つかり、動物検疫所で遺伝子検査を行ったところ、18日に陽性反応を確認。

 

 さらに遺伝子配列を解析した結果、これまでに中国やポーランド、エストニア、ロシア、ジョージアで感染が報告されているウイルスと同じ型をしていることもわかった。今後は農研機構で感染力があるウイルスが存在するかどうか、詳しく検査することにしている。

 

 豚コレラとアフリカ豚コレラのいずれも人間に感染することはなく、豚肉を食べたことで感染した事例は世界的に報告されていない。ただ、食べ残しをエサとして与えた場合は、ブタに感染する可能性があることから、農水省が畜産関係者に対して警戒を呼びかけている。

 あなたにオススメの記事