感染症

東京・大田区の病院で24人が「結核の集団感染」最初の患者は1年前に死亡

 東京・大田区の総合病院で、入院患者と職員計24人が結核に感染し、これまでに2人が死亡したと東京都が発表した。最初の患者が搬送された1年前、結核だと疑わず、痰(たん)の吸引など感染性の飛沫が大量に出る医療処置を行っていたという。

 

 結核の集団感染が発生したのは、東京・大田区大森北の「社会医療法人財団仁医会 牧田総合病院」。

 

 東京都福祉保健局によると、昨年11月下旬、全身衰弱で搬送された当時68歳の男性が、入院6日後に肺結核と診断され、結核病床のある別の病院に転院。その3日後に死亡した。

結核だと疑わずに…

 同病院では当初、結核の可能性があることを疑わずに、痰(たん)の吸引医療を行っており、感染性の飛沫が大量に拡散した可能性があるうえ、患者がいる病室の扉は常に開放されていて換気も不十分だったと指摘されている。

 

 今月23日までに入院患者7人と職員3人の計10人が発病し、患者2人が死亡したほか、未発病だが職員14人の感染も確認されている。また、感染者が接触した患者や職員は計109人にのぼるため、採血や胸部レントゲン検査など健康診断を進めている。

 

 結核は空気感染する病気で、結核菌が肺の末端に入ることで感染する。咳や痰、胸の痛みなどの呼吸器症状にくわえて、発熱、体重の減少、寝汗、だるさなどの症状があることから、2週間以上咳が長引いたら、病院や診療所などを受診してほしい。

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