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海を漂うごみから救出 豆粒ほどのタコ「彗星が運んだ宇宙人か」 ハワイ

 世界の海に大量に漂うプラスチックごみが、国際的に問題となるなか、米ハワイ近海ではごみの中から赤ちゃんタコが助け出された。「デビルフィッシュ」の異名を持つタコは、欧米人に忌み嫌われている存在だが。豆粒ほどの大きさならば「可愛い!」と大人気だ。

 

 日本人の多くが、しらす干しや釜揚げしらすの稚魚のなかから、タコや小エビを見つけて「なんだか得した」と感じる経験があるが、この赤ちゃんは得したどころか、太平洋にプカプカ浮かぶプラスチックのゴミの中から見つかったそうだ。

 

 ハワイ島西岸に位置するカロコ・ホノハコウ国立歴史公園の海洋学者でつくるダイビングチームは今年8月、サンゴ礁を汚す海洋ゴミの調査を行っていた。取り除いたゴミを船の上に持ち帰ったところ、アシスタントのアシュリー・プー(Ashley Pugh)さんが豆粒ほどのタコを発見。さっそく公園のFacebookに画像を投稿したところ、これまでタコの生態をあまりよく知らなかった人たちからも「こんなに可愛い生き物だったんだね」と大好評。

 

 

カンブリア紀に彗星が運んだ宇宙人

 ごみの中からは、同じくらい小さなカニの赤ちゃんも救い出されたが、タコと一緒の容器に保護したところ、あっという間に獲物になってしまったというから、やはり「デビル」の名前は伊達じゃない。

 

 同公園の海洋生態学者のサリー・ビーバーズ(Sallie Beavers)氏によると、ハワイの海には「昼のタコ(Day Octopus:Octopus cyanea)」と「夜のタコ(Night Octopus:Callistoctopus ornatus)」と呼ばれる2種類が生息している。

 

 成長すると「昼のタコ」は触手の長さが約80センチ、「夜のタコ」は2メートル近くまで発達すると考えられており、いずれも非常に知能が高いという。

 

 今年3月には、生物学誌『Biophysics and Molecular Biology』に、33人の研究者が「タコはもともと地球外生命体であり、生物が爆発的に増えた約5億4000万年前の古生代カンブリア紀に、地球に墜落した彗星からもたらされた卵によって地球に突然繁殖した」と主張する奇天烈な論文を発表し、各界から猛反発をくらっている。

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