宇宙

露ソユーズ宇宙船 打ち上げ失敗は「センサーの変形」が原因(動画)

 国際宇宙ステーション(ISS)に向かうロシアのソユーズ宇宙船が打ち上げに失敗した先月11日の事故について、ロシア宇宙企業ロスコスモスは「1段目のロケットエンジンのブースターを切り離す際にセンサー部品に変形があったため、誤作動が起こり、燃料タンクが2段目に衝突した」と調査結果を明らかにした。同社は中断しているソユーズの打ち上げを再開したい考えを示している。

 

 この事故は10月11日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズ宇宙船で発生したもの。ロケット打ち上げから約90秒後、1段目のエンジンブースターを切り離す際にロケット本体と接触し、2段目のエンジンが正常に点火できなくなった。114秒後、緊急脱出システムが起動し、乗組員2人が乗ったカプセルがロケットから分離して、パラシュートで地球に無事生還した。(ソユーズの打ち上げ/ROSCOSMOS)

 

 

 ロスコスモスの事故調査委員会は1日に記者会見を開き、調査の結果、宇宙船を組み立てる際にセンサー部品が「変形」していたことが、誤作動を引き起こしたとして、今後は司法当局が部品組み立て部門の責任者を捜査すると明らかにした。

 

 

 同社によると、ソユーズはロシア国内で製造後、発射台があるカザフスタンに輸送して、組み立てと打ち上げを行っている。2011年に米国のスペースシャトルが引退して以来、ISSの宇宙飛行士交代は、ソユーズに全面的に依存している。

 

 しかし今年8月には、ISSにドッキング中のソユーズ宇宙船の設備の一部に直径2ミリの穴が開いていたことで、ISS内の気圧が低下するトラブルが発生したばかりだ。

 

 ロスコスモスは会見で、今回の発射事故を受けた再発防止措置の開発準備を進めていると明らかにしたうえで、次回のISSへの有人飛行任務を12月3日に設定したと発表した。さらに、現在ISSに滞在中の米独露の3人の宇宙飛行士については、12月20日に帰還させるとしている。

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