健康問題

朝食抜きが「太る」は本当だった!「体内時計の異常」が原因 名古屋大

 国の調査で、20代の4人に1人が「朝食を食べていない」といわれるなか、名古屋大学大学院の研究グループは、ラットを使った実験で朝食を抜くと体重増加を引き起こすのは、体内時計の遺伝子異常が原因であることを突き止めた。

 

 厚生労働省が発表した「2015年国民健康・栄養調査」によると、20代では25%ほどが朝食抜きの生活をしており、これは日本に限らず、欧米でも同じ状況だという。

 

 朝食抜きにはさまざまなデメリットがあると言われているが、これまでの研究は、対象者の日常的な行動を調査する「観察研究」が多く、身体の中で起こる遺伝子レベルでのメカニズムは解明されていなかった。

 

 名古屋大大学院の小田裕昭准教授らのグループは、ラットに14日間にわたって高脂肪食を与える実験を行った。その結果、起きている時間帯だけにエサを与えられたラットに比べて、4時間遅らせて食べ始めた朝食抜きのラットは、1日あたりのエサの量に違いはないのにもかかわらず、体重が増加。

 

 調べてみると体脂肪量が増えていることが判明。さらに肝臓の時計遺伝子や脂質代謝のリズムも4時間遅れていることが明らかになったほか、体温が上昇している時間が短くなることもわかった。

 

 実験結果を受けて、研究グループは「朝食を抜くと、24時間のリズムを刻む体内時計の遺伝子が異常を起こし、活動時間が短くなってエネルギーをあまり消費しないため、体重増加をもたらす」と結論づけたうえで、「朝食を食べることで、メタボリックシンドロームや生活習慣病の予防も期待される」としている。

 

なおこの研究成果は1日付け(日本時間)の米科学雑誌『PLOS ONE』に掲載された。

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