医療技術

長さ20cm!スプーンを1年間のみ込んだままの男「レントゲンにハッキリ」中国

 酒に酔った悪ふざけでスプーンをのみ込んでしまった中国人の男性が、食道を詰まらせたまま1年間も放置し、先月22日、ようやく取り除いた。1日遅れていれば、命が危なかったという。

 

 中国内陸部に位置する新疆ウイグル自治区の第三人民医院によると、「張(チャン)さん」とだけ伝えられる26歳の男性が先月22日、胸の痛みと呼吸困難に陥って救急搬送された。

 

 耳鼻咽喉科の主任医師、于西武(ユ・シウウ)氏はレントゲン画像を見てあごがはずれるかと思うほどビックリ。ステンレス製のスプーンが食道に引っかかっているのがハッキリ見えたからだ。

 

 張さんによると1年ほど前に酒の席で紐をつけたスプーンを口からのみ込んで、紐を引っ張って出し入れするパフォーマンスに挑戦したが、あえなく失敗。喉の奥に引っかかってしまったが、特に苦しくもなく、普段どおりの生活がおくれたことから病院に行くこともなく放置したまま過ごしていた。

 

 しかし先月小競り合いで胸を殴られたせいで、激しい胸の痛みと息苦しさを感じるようになったという。

 

 スプーンは食べ物をすくう先端部分がちょうど喉に引っかかるようにぶら下がっており、長さは約20センチ。口から内視鏡を入れてみたところ、食道の粘膜が傷ついて大量の潰瘍ができていることも確認された。

 

「こんな患者は見たことがない。自分の目を疑いました」と于医師。検討の結果、徐威威(シウ・ウェイウェイ)医師と張春紅(チャン・チュンホン)医師の3人がかりで鉗子を使って取り出す方針を決定した。

 

 食道を傷つければ、大出血を起こして感染症を引き起こす危険性が高い手術だったが、最後まで「匙を投げず」2時間かけて成功した。

 

 張さんは2日後に退院したが、あのまま放置していれば、将来的には開胸手術を受けなければならなかったかもしれないと于医師は言う。しかし、世の中にはもっと変わったものをのみ込んだ人も報告されている。アイルランドでは2016年、29歳の囚人が携帯電話をのみこんだ症例が報告されているし、フランスの50代の男は、ネジやクギ、コインなどの金属を飲み込んでしまう精神障害で5年間に5度救急搬送されたことから、最後には医師が胃の切除に踏み切ったという。

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