環境

南極のオゾン層破壊「回復始まる」元に戻るのは50年先か(動画)

 南極上空を覆うオゾン層に含まれる破壊物質が減少し、オゾンホールが回復傾向にあると気象庁が6日発表した。上空約10〜50キロの成層圏に存在するオゾン層は、太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護する役割を果たしている。

 

 オゾンホールは、南極上空のオゾン層が極端に少なくなる現象で、南半球の冬から春にあたる8月〜9月にかけてオゾン層に穴が空いたような状態になることから名付けられた。3年前には過去5年間で最大の2780万㎢まで大きくなったが、昨年は1968万㎢と3割ほど縮小し、29年ぶりの快挙が報じられた。

 

 気象庁が米航空宇宙局(NASA)の観測データを分析した結果、今年は8月中旬にオゾンホールが発生し、9月20日に南極大陸の面積の約1.8倍にあたる2460万㎢に拡大し、昨年に比べて大きくなった。これは、今年は南極上空の気温が低く、オゾン層の破壊が起こりやすい気象条件が揃っていたのが原因だという。(動画は2018年のオゾン量の変化/NASA)

 

 

 一方、世界気象機関(WMO)や国際環境計画(UNEP)は5日、エクアドルで開催中の国際会議で、「南極成層圏のオゾンの量は、過去10年間で1〜3%ほど増加している」と報告し、オゾン層の破壊が懸念されるようになった1980年以前のレベルに回復するのは2060年代だという見通しを示した。

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