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「8はおじいさん」「3は女の子」小学4年生は数字を擬人化する傾向が強い

 子供がぬいぐるみや人形を擬人化するように、0〜9までの「数字」についても、性別や色などのキャラクターイメージを持っていることが東京農工大学などのグループの調査で明らかになった。小学4年生では擬人化傾向が強く、6年生になると弱まるという。

 

 発達心理学の専門誌『Frontiers in Psychology』に今月15日付で掲載された論文によると、東京農工大学大学院の松田英子助教らのグループは、全国の小学生151人にアンケートを実施。このうち、4年生は63人、6年生は88人だ。

 

 アンケートでは0〜9までの各数字について、直感的に感じる性別や善悪、年齢、友達の数などについて答えてもらった。例えば善悪に関しての質問では「良い」「悪い」「特にない」、年齢の質問では「若い」「年寄り」「特にない」というように、どの質問にも「特にない」という3番目の選択肢を設けた。

 その結果、9〜10歳までの小学4年生の8割近くが、「特にない」以外の答えを選んだ反面、11〜12歳の6年生になると「特にない」を選ぶ確率が増えた。割合が高いことは、数字の擬人化傾向が低いことを示し、それ以外を選ぶ子供ほど傾向が強いという。1カ月後に再度同じ質問を抜き打ちで行ったが、年齢が高くなるにつれて前回のときと違う回答が増えた。

 

 さらに、0〜9までのそれぞれの数字に対して何種類のキャラクター(例:「男性」+「良い」+「年寄り」+「友達がたくさん」で1つのキャラクター)がいるかを比較したところ、小4生は平均して8種類近くのキャラクターを割り当てている一方、6年生になると、似通ったキャラクターになることもわかった。

 

 この違いについてグループは、9〜12歳の高学年にあたる子供は、指を使ったり、リンゴやみかんなど具体的なイメージを頼りに計算する時期から、数字を抽象的に理解して複雑な計算問題が解けるようになる時期に移り変わるため、数字に対する擬人化傾向が弱まる可能性があると指摘。そのうえで、今後は発達段階における抽象的理解と擬人的表現に関する個人差について具体的に調べていきたいとしている。

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