地震

焼岳の地震「4日で2000回超」火山活動示す現象認められず 断層活動か?

 長野と岐阜の県境にまたがる北アルプスの焼岳(やけだけ)では22日以降、地震活動が活発化しており、26日までの4日間で地震の発生回数は2000回を超えた。気象庁は「火山活動の活発化を示す現象は認められない」として噴火警戒レベル「1」を維持している。

 

 気象庁によると焼岳では今月22日朝9時以降、山頂の北西1〜2キロ付近の海面下約3キロを震源とする地震活動が活発化している。地震回数は23日に299回、24日に1206回と急増したのち、25日に532回、26日は午後2時までに95回発生し、4日間の合計は2132回にのぼる。

 

 この影響で焼岳から4キロほど北西に位置する岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷栃尾では、23日午後7時から26日までに震度1以上の地震が44回観測された。

 

 気象庁によると、山頂付近の地下浅くで発生する低周波地震や火山性微動は観測されておらず、マグマの上昇を示す山体の隆起や噴気、地表の高温域に特別な変化は見られないとして、今回の地震の原因について「火山活動の活発化を示す現象ではない」と推測している。

 

 長野県北部を走る断層というと、日本列島を東西に分断する「糸魚川-静岡構造線断層帯」が最も有名だが、信州大学の調査で、焼岳の北側には「境峠・神谷断層帯」が延びていることも知られている。

 

 政府の地震調査研究推進本部によると、この断層帯は長野県松本市から伊那市まで長さ約47キロにわたって延びる断層帯と、長野県塩尻市から木祖村に至る28キロの断層帯から構成されていることが明らかになっているが、平均活動周期が約1800〜5200年と長く、実態はわからない部分も多い。今後30年間にマグニチュード(M)7以上の巨大地震が発生する確率は最大13%だとされる。

 

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