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ピサの斜塔「4cmまっすぐに」傾き改善 いつ垂直になる?

 

 イタリア中部にある世界遺産「ピサの斜塔」が、ごくわずかだが傾きが改善され、まっすぐになったことが明らかになった。ピサ大学の専門家が今月21日明らかにした。

 

 高さ55メートル86センチのピサの斜塔は、地盤沈下した土地に作られた建造物としては世界一有名な存在だ。

 

 1173年から1372年まで、長い歳月をかけて建てられた歴史を持つが、200年もの時間がかかったのは、1期目(1173〜1178年)の工期が終了した直後から塔が傾き始めたことから、2期目(1272〜1278年)は傾斜を修正しながら建設を再開。にもかかわらず傾き続け、3期目(1360〜1372年)では最上層部だけ垂直に建てられた。

完全にまっすぐになるのは4000年後

 地盤の地質が均一ではなく、特に塔の南側では地下水によって柔らかくなりやすいことから、傾きは一時期、垂直方向から4.5メートルに達したことから、1990年から2001年までの11年間は閉鎖されていた。

 

 この間、各国の建設会社からいろいろなアイディアが提案されたが、最終的には塔の基礎部分の地盤を掘削して、釣り合いを取るために何百トンものおもりを設置する工法が採用され、国家プロジェクト並みの大工事が行われた。

 ここ20年間は、地元ピサ大学が中心となって補強・修復作業の監視を続けているが、工学部のヌンツィアンテ・スクエリア(Nunziante Squeglia)教授は21日、「4.5センチほどまっすぐになった」と明らかにした。

 

 教授によると斜塔は2008年、過去800年間の歴史で初めて傾斜の停止が確認されたが、それ以後も訪問者の数は制限され、監視体制が緩むことはない。

 

 傾きは少しずつではあるが確実に改善されていることから、「もうすぐ斜塔じゃなくなるの?」とかえって心配になるが、ご安心ください。完全に真っ直ぐになるのは「約4000年後」だという。

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