感染症

東京・葛飾区の幼稚園 園児11人が「集団赤痢」原因は給食ではない

 

 東京都福祉保健局は4日、葛飾区内の幼稚園に通う園児2人が下痢や血便などの症状で医療機関を受診し、「細菌性赤痢」に感染していたことがわかったと発表した。

 

 葛飾区保健所は先月26日、感染した園児らが受診した医療機関から届け出を受け、同幼稚園で調査を行った結果、4日までに11人の園児が細菌性赤痢に感染していることが確認された。

 

 給食や調理スタッフの便からは赤痢菌が検出されていないことから、保健所は「食中毒が原因ではない」として、赤痢菌のなかでも「ソンネ菌」による集団感染だと断定。感染拡大の原因を調べるとともに、陽性反応があった園児の家族にも検便を実施して、園内の消毒の徹底や汚物処理について衛生指導を行ったという。

赤痢菌は4種類

 東京都によると都内の幼稚園で集団感染が発生したのは今年2例目。今年10月には目黒区内の保育園で、園児20人と職員1人の集団感染が報告されている。

 

 赤痢菌には日本人医師が発見した「志賀赤痢菌」「フレキシネル菌」「ボイル菌」と今回の「ソンネ菌」の4種類がある。戦後しばらくは国内でも10万人以上が感染し、2万人近くが死亡していたが、1965年代半ばからは激減。最近はアジアへの旅行客が帰国後に発症する輸入事例が半数以上を占めているが、ここ数年は保育園やホテルなどで集団感染が報告されるようになった。

 

 感染すると、1〜3日間の潜伏期間のあと、腹痛や下痢、血便などの症状が発症。最も病原性が強いのは志賀赤痢菌だが、他の3種は血便になることはほとんどないという。汚染された食物や水、細菌が付着した手指や食器などから感染することがあるため、トイレや食事の前には石鹸を使ってしっかり手洗いするよう子供に指導して欲しい。

 あなたにオススメの記事