火山

米イエローストーン 世界最大の間欠泉に異変「熱水噴出最多」(動画)

 北米有数の火山地帯イエローストーン国立公園では、めったに噴出しないことで知られる世界最大の間欠泉「スチームボート・ガイザー」が、今年はこれまで30回の熱水噴出を起こしている。火山学者は「観測史上最多記録」だとして、地下の熱水活動の調査を進めている。

 

 イエローストーン国立公園は、アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州にまたがる敷地内に、さまざまな熱水泉や間欠泉が数百カ所存在することで知られる北米有数の火山地帯だ。

 

 なかでも人気なのは、熱水を定期的に噴き上げる「オールド・フェイスフル・ガイザー」と、虹色の熱水泉「グランド・プリズマティック・スプリング」。このふたつと並んで知られるのが、スチームボート・ガイザーだ。(5月27日/Art HaeussierさんのYouTube動画より)

 

半世紀動かなかった間欠泉が今年は30回も!

 英語で「蒸気船」の意味を持つスチームボート・ガイザーは、1911年から1961年までの半世紀、一度も噴出しなかったこともあり、万が一、熱水噴出の現場に立ち会えれば「幸運が起こる」と言われるほど。

 

 ところが今年は3月15日を皮切りに、今月8日までに30回の熱水噴出があったことから、米地質調査所(USGS)は1964年の29回を超えて過去最多を更新したと明らかにした。

 

 最近の熱水噴出は平均して6〜8日おきに起きていて、従来にない規則性があることから、活発な活動期に入った可能性があるという。同公園は11月初旬から冬季の休業期間に入っているが、観測所では熱水活動の調査を継続し、噴出前後の地形変化や、地熱活動のデータ回析を行って、地下で何が進行しているか原因解明を急ぎたいとしている。

 

 同公園では今年9月にも、1957年以来活動が無かった「耳の泉(イアー・スプリング)」が61年ぶりに噴出し、コインや空き缶など観光客が捨てたゴミが飛び出す事件があったばかりだ。

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