感染症

インフル急増!全国31万人「7道府県で警報レベル」スペイン風邪から100年目

 今月23日までの1週間で全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者は、前の週の2倍以上多い31万人(推計)を超えたと国立感染症研究所が28日発表した。すでに1道1府5県の20カ所の保健所地域で警報レベルに達している。

 

 感染研によると、12月17日〜23日までの1週間に、全国5000カ所の定点医療機関を受診したインフルエンザ患者の報告数は3万9589人、医療機関1カ所あたりで見ると患者数は8.05人と、前週(3.35人)に比べて倍増した。医療機関あたりの患者数をもとに、全国の患者数を推計すると約31万3000人と、前週より19万5000人増加。

2018年は「スペイン風邪」から100年目

 都道府県別に見ると、愛知県が最も多く23.64.人、次いで北海道22.69人、三重県12.18人、鹿児島県11.14人、熊本県11.10人と続き、全都道府県で前週より増えた。

 

 保健所区域内の患者数が警報レベル(赤)を超えたのは、北海道、大阪府など7道府県の20カ所、また注意報レベル(黄)を超えているのは、1都1道2府24県の119カ所だ。

 

 年齢別では、5〜9歳児が最も多く約8万2000人、次いで10〜14歳が約5万6000人、0〜4歳が約3万6000人と中学生以下の子供が多い。 直近の5週間に検出されたウイルスでは、2009年に流行した新型ウイルスの「AH1pdm09型」が最も多く、次いでA香港型、B型の順だった。

新型ウイルスの流行への恐怖

 今年は、1918(大正7)年に大流行した「スペイン風邪」から100年目にあたる。スペイン風邪は、1918年3月ごろから1920年ごろにかけて全世界で流行した史上最大のパンデミック(世界的流行)だ。

 

 スペイン風邪では、当時の世界人口18〜20億人の3分の1以上が感染し、2000万〜5000万人が死亡したと推計され、その致死率は2.5%以上。ちょうど時代は第一次世界大戦の最中だったため、参戦国の兵士にも深刻な被害を及ぼし、当然ながら戦局にも大きな影響があった。スペイン風邪と呼ばれることから、同国発のように考えられているが、実際にはスペインでは国王や大臣も感染したという情報が流れたことでこの名前がついている。

 

 日本では1918年8月下旬から流行が始まり、ふだんなら流行が終息するはずの翌年5月を過ぎても、軍の営舎に寝泊まりする兵士や、紡績工場の工員、相撲部屋などといった集団生活をしている人の間で感染が続いたという。

 

 奇しくも来年は、2009年に流行した新型インフルエンザから10年目。新型インフルエンザはおよそ10年から40年の周期で発生しているが、ほとんどの人は新型ウイルスに対する免疫を持っていないため、ひとたび発生すれば、スペイン風邪のように世界的に流行するおそれがある。

 

 この年末年始も、人混みに出かける際はマスクの着用を忘れず、手洗いやうがいを心がけるよう注意してほしい。

 

 ■国内の感染症患者の流行については、ハザードラボ「感染症マップ」も合わせてご覧ください。

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